齋藤 修「ネヴァーランド・メリフリュウス」

完結版発表記念特集ホームページ(2005年6月)
■ 展示室へはページ下方、“水晶のある小宇宙”からお入り下さい。

齋藤 修 木口木版画展
“ネヴァーランド幻影”
・・・薄板界に臨む孤高の木口木版画家が刻む小宇宙・・・

2005年6月18日(土)〜7月10日(日)
会期中水曜日のみ休廊


四谷シモン:「神は細部に宿るって言いますね。」
澁澤龍彦:「シモン、神ってのはね、虫みたいなもんなんだよ。」
・・・・・
ここに比喩される「虫」とは日常のいたるところに遍在しうる「永遠」の象徴
そして、人間世界の流れの外にある神秘的な世界に棲む者の代表である。
孤高の木口木版画家・齋藤修の作品の細部に潜むのは何者か?

「Neverland Mellifluous ― 蜜の流れるネヴァーランド」
蜜の流れる世界、つまり神の恩寵の場所は、人間の日常にとっては
“ネヴァーランド”にほかならない。
齋藤修は太い椿の幹の断面にその異界を探索しようとする。
そこに永遠の水晶世界を見る。
日常の中の神的世界を。

Aがたずねた ―「はたして月へ行けたか?」
Bが答えた ―「なに 行けるもんかい!」
稲垣足穂「一千一秒物語」
・・・・・
剥離する水晶の欠片は、宇宙の暗闇を漂流する夢の薄片
決して到達しえない神的世界を夢想する版画家が
何とかして薄板界のあちら側を
覗き見ようとする試み.....

元来、人間のいない世界
鉱物と結晶体の世界、あるいは昆虫と植物の世界
それら自然界の細部に宿る、人間不在の永遠世界の神秘の美。



冷硬とした鉱物嗜好の特異な版画家だけがこしらえる、神的世界の覗き窓に
人知れず、ネヴァーランドの幻影が映し出されている。

「あちこちに石がみずから書き残したしるしは、
それにこだまを返す他のしるしの探索と精神を誘う…」
ロジェ・カイヨワ「石が書く」



木口木版画シリーズ「Neverland」 をギャルリー宮脇にて各種ご用意しております。是非ご来廊下さい。
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※ 本展の案内パンフレット『螺旋階段』第68号 (特別寄稿「日常の中の永遠」清水穣)    
  ご希望の方はEメールにて郵便住所をお知らせ下さい (会期中無料) gal-miya@muc.biglobe.ne.jp


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