山中現 Gen Yamanaka

 
   待ち遠しい春、雪国の長い冬景色を、暖かい部屋から窓越しに眺めている...
      山中現の創る画面には、そんな静寂と団欒の雰囲気が共存する。
         何気ないカタチと何気ないイロが織り成す、遠くてたどりつけなさそうな地平と郷愁の詩的世界...
                それは、安堵と冒険の狭間に建つ「窓」のようだ。

    山中現は特漉きの楮半草紙に、雲母を含んだ下地刷りと木目とバレンの筋目が木版特有の繊細な絵肌を創り出す。
       明るく柔らかい色彩と、微妙な色差の構成で、作品と対話する者の眼差しを優しく包み込むような画風を展開。
             それはまさに「心で触る」と言いたいほどの透明な感触を漲らせた木版画作品。

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