Gen Yamanaka
山中 現 作品展
2004年4月3日(土)〜4月25日(日)
(会期中水曜のみ休廊)
〜地平と郷愁の詩的世界〜
木版特有の優しい絵肌に、春の薫りも漂う色とカタチが織り成す、
山中 現の詩情豊な世界を紹介する個展。
明るく柔らかい色彩を伴う近作木版画 (2000〜2003年制作)を中心に、
モノタイプ、ガラス絵、油絵、さらに、ドライポイント小品、
詩画集『水の庭』(詩・松永伍一) など約40点を出品。
木版画を創造の根幹に、作者のイマジネーションを展開し、
また、原点回帰させるべく取り組まれる、
幅広い仕事ぶりをご覧いただきます。
記念カラーパンフレット『螺旋階段』第61号発行
山中 現 展示室へ
〜平成15年度京都市文化功労者受賞作家〜
番浦 有爾 乾漆彫刻展
2004年3月6日(土)〜3月28日(日)
(会期中水曜のみ休廊)
新制作協会会員
乾漆技法による現代造形の有力作家
地元にて京都市文化功労者受賞記念展を開催

制作中の作者 と「鷲」(高さ51cm)
乾漆技法による‘鳥像’で知られる現代彫刻家・番浦有爾氏の久々の個展。
「鳥の動きや、まわりの空間を表現したい。宙に浮いているようで、どっしりした姿。
どしっとしていて、飛翔する浮遊感・・・。そんな鳥をねらっているんだけどね」 と語る作者は、
堂々とした猛禽や、悠然と佇む水鳥の雄姿、そのダイナミックな動勢と些細な仕種を鋭くとらえながら、
独特の感性で写実を越えた象徴性を造型化し、臨場感溢れる瑞々しい‘生命の塊’を創造する。
全国規模の有名彫刻賞や京都の文化賞を数々受賞してきた作者は、
今年度 (平成15年度)の京都市文化功労者に選ばれ、本展はその受賞記念展となる。
新作・近作を中心に、卓上小品や壁掛レリーフを含む二十余点を展覧。
記念パンフレット『螺旋階段』第60号・番浦有爾特集号刊行
番浦 有爾 展示室へ
|
| 
「赤ぼたんいんこ」油彩6号
|

「緑のいんこ」油彩0号 |
Soshichi Takama 1889-1974
高間 惣七 油絵小品展
2004年1月26日(月)〜2月28日(土)
(会期中水曜と日曜休廊)
光と戯れる愛らしい鳥たちの肖像
没後30年の命日1/26より油絵小品十余点で展観
高間惣七の絵画をながめると、画面では主題とはまた別に、大気や光が主人公でもあるような
重要な役割りに描かれている。そしてその画面は、何の屈託もなく、未来の明るさに心を
おどらせて心のままに動き、進んでいる、春の空に飛びゆく鳥のように完全に自由である。
この作家ほど鳥への愛情を示す人もない。生涯繰り返し描いたのは鳥の絵であった。ことに戦前
では床には孔雀が歩くなど、アトリエは鳥の楽園という空気であった。そして晩年まで、
多くの鳥と、引かれるカーテンから調度までアトリエは画家の天国ともなって、
その明るさの間から多くの作品を創り出した。
それは、鳥が歌う喜びを印象的に画面に伝える、生きたリズムの展開である。
そしてこの作家ほど光を恋うばかりに描く作家もめずらしい。そのモチーフは室内や鳥や花を
あらわすが、言葉を変えるとそれらによって光の歓びに酔いしれるほど光の描写をすすめている。
そしてそれは表現を単純化して、ますます抽象化して、光の礼讃を表している。
しかし、抽象的な画面を制作するといっても、晩年の高間画伯の作品にながれるのは依然として
そのロマンティックな憧れと光への讃歌であり作家の自然な心象でその喜びは表現されている。
高間 惣七 展示室へ
〜歳末企画〜
芝田 耕 油絵個展
2003年11月29日(土)〜12月14日(日)
(会期中水曜のみ休廊)
独立美術協会、京都洋画壇の重鎮として活躍する作者の近作・新作を紹介。

(アトリエの作者と近作出品大作「或る日の画室」)
Joan Miro (1893~1983) 生誕110年・没後20年
無邪気な大樹 - ジョアン・ミロ
"詩"と"版画"による展覧会
2003年11月1日(土)〜11月23日(日・祝)
(会期中水曜のみ休廊)
図版上:「黄金の羽根の蜥蜴」より挿画(石版画)・ 35.5×50cm
図版下:「黄金の羽根の蜥蜴」よりミロの手稿(石版刷り)による詩・
陽気でシュールな言葉の遊戯と
天真爛漫な子供が描いたような絵は、
20世紀最大の芸術家から
私たちへの贈り物。
1893年にバルセロナに生まれ、1983年末にマヨルカ島で90歳の生涯を閉じた天才画家ジョアン・ミロ。
地中海に面したカタルーニャ 地方の明るい太陽と青い海を心から愛した作者は、
自然の神秘に強い畏怖と憧憬の念を抱いた原始人が洞窟画を描くかのように、
太陽、月、鳥、女などの象徴的イメージを独自の詩的な造形世界に表現しました。
本展では、秀作版画と代表的詩画集「黄金の羽根のトカゲ」を展覧致します。
ピカソと双璧をなす意欲的な版画家であり、
また無垢な精神を言葉に結んだ詩人でもあったミロの芸術を、
「絵」と「詩」とでお楽しみいただく貴重な機会です。
|
|  |
 |
Monochrome Autumn
モノクロームな秋
2003年10月10日(金)〜10月26日(日)
(会期中水曜のみ休廊)
図版上:中林忠良「Position'89・腐蝕」57×49cm 50部限定 銅版画 1989年
図版下:D. ボーエン「犬のいる夜景」40×48cm 8部限定 銅版画 1991年
心の奥底の色彩を呼び醒ます…
モノクロ作品の魅力
街の景色が秋色へと移ろう時節、様々な作家によるモノクロームの
作品の魅力を展観。白と黒の絵画世界は主題の形象を際立たせ
人物の描写では、より深い感情を醸し出します。
それらを観る時私たちは、より鮮やかに
心の中に在る色彩の世界を
見い出すことでしょう。
出品作家例
ジョルジュ・ルオー パブロ・ピカソ エデゥワルド・チリーダ ポール・デルヴォー アルベルト・ジャコメッティ
アンリ・ミショー ジャン・デビュッフェ アーサー・ボイド ディーン・ボーエン ティナゴーン・ガーソンスワン
斉藤 修 中林忠良 山口啓介 柄澤 齊 李 禹煥 山口長男 国吉康雄 須田國太郎 (墨画)
.....等作家によるモノクロ版画を主に約40点出品予定。
現代木版画人気女性作家
岩切 裕子 新作木版画展
2003年9月19日(金)〜10月5日(日)
(会期中水曜のみ休廊)
図版左:「ひそやかな夜に」50×39cm 20部限定
図版右:「ピアニッシモ」22×18cm 60部限定
「広いホールに置かれた1台のピアノから奏でられるバッハのパルティータに
耳を傾けるときのように、張り詰めた静謐さをカタチにしたい...」
...そんな風に語る作者の新作は、以前よりも画中に空間を多くとり、
色彩は渋めの緑や茶を配して、中世ヨーロッパの趣を感じさせる
光景と主題が、繊細な描写と、暖かな色彩質感の木版画で
独特の心象的光景を創造しています。
記憶にはあるようだけれど、いくら手をのばしてもとどかない不思議な光景が
観る者の心のスクリーンに静かに映し出される...
ロマンチックな秋の到来にふさわしい展覧会。
3年振りの個展で新作約25点を発表。
寡黙にして燃える魂
アントニ・タピエス
版画 1979-1986 秀作選
2003年9月19日(金)〜11月23日(日・祝)
(会期中水曜のみ休廊)
図版上:「二つの靴」32×43cm 75部限定 石版画 1984年
図版下:「足と赤い線」53×68cm 75部限定 銅版画 1982年
版画カタログレゾネ第3巻刊行記念企画
Antoni Tapies in prints 1979 -1986
ピカソ、ミロ、ダリに続くスペインが生んだ世界的巨匠アントニ・タピエス。
中世カタルーニャ地方の神秘主義と東洋の禅思想への傾倒を創作の源泉とし、
革新的な版表現を追求し続けた現代版画の重要作家でもあります。
この度、世界中の美術ファンと版画コレクター待望のタピエス版画カタログレゾネ
第3巻が刊行されました。本書には1979〜1986年制作の約400点を収載。
まさに円熟期に達したタピエスが最も精力的に版画を制作した時期です。
本展では、当画廊の充実したタピエス版画コレクションから、
本書収載の各年代を網羅した秀作約50点を特集出品致します。
◆特価頒布予約受付け開始◆
コレクター待望の刊行!
アントニ・タピエス版画カタログレゾネ第3巻
【英語版】
¥20,000-
(消費税別・送料¥1,000)
数に限りがありますのでご予約はお早めに 。
●刊行記念タピエス版画展●
本書収載作からセレクトして出品、下記情報ご覧下さい。
|
スペシャルプレゼント:
当画廊ではタピエス版画を豊富に在庫常設しています。
今秋対象作品をお買い上げの方には、 レゾネ第3巻をプレゼント致します。
Lee U-Fan Lithographs 2003 "From a Revelation"
李禹煥 新作版画展『ある黙示録より』
2003年6月28日(土)〜7月20日(日)
(会期中水曜のみ休廊)
現代美術の新しい地平を拓く李禹煥の最新作発表。
他に旧作版画も展覧致します。

『ある黙示録より』全6点より(2004年さらに2種追加)
油絵表現による日本精神の粋
須田国太郎に師事した四人の洋画家たち 2
芝田 耕/井澤元一/奥田 仁/小牧源太郎
2003年5月9日(金)〜31日(土)
会期中水曜のみ休廊
小牧源太郎はシュルレアリスム絵画の草分けとして著名な異色画家。不合理な絵画表現の中に展開された写実表現に須田の芸術理論や哲学的思考の影響が見受けられます。
井澤元一は古都京都の風物、祭礼、歴史的景観を描き続け、京都で生まれ育った画家でないと描けない形而上のリアリティーに、須田調のリアリズムが最高潮に発揮されています。
奥田 仁は高貴でオリエンタルなムードを醸す静物画の、逆光の背景にシルエットとなって浮かび上がる独特の光と影のリアリズムで、幽玄のヴェールに包まれたような描写は、堅調な須田調の写実を前進させた個性となっています。
芝田 耕は現在も独立美術の先頭に立ち、須田の唱えた作画精神を今日に継承する最も有力な画家です。作者が対峙する風景や静物との緊張感までも描き表現する魂のリアリズムを正統に実践しています。
芝田、井澤、奥田の三人については、須田から学んだ厳しい写実の精神が共通した作風となっていることは明らかです。また、小牧、井澤、奥田の三人は、同時期に独立美術研究所に在籍しており、須田の写実を基礎にした絵画理念を共に学んでいたということも、興味深い偶然の事実であります。
これら四名の画家は、当画廊の創業の頃から当時各々ちがったきっかけで、時を経て選んだ画家たちでしたので、こうした趣旨で一堂にそろえて展観する企画は稀です。長年かかって各人独自に画業を営み、発展、確立させたそのユニークなスタイルについては勿論のこと、本展では、彼等の絵画制作の根底に共通して貫かれている、須田国太郎のリアリズムの精神を再認識していただけるものと考えております。須田国太郎の油絵等も特別出品し、記念パンフレット『螺旋階段』第58号 (特別寄稿:芝田 耕) を4月中旬に発行予定です。
四名各作家とも当ホームページ内に展示室がありますので、是非ご覧下さい。
・図版上から
井澤元一『祭りの出発』油彩10F/奥田 仁『牡丹・周銅鼎』油彩8F
芝田 耕『北アルプス』油彩6F/小牧源太郎『釈楼羅炎(B)』 油彩15F
寡黙にして燃える魂…そこには実在と不在の全ての痕跡がある
アントニ・タピエス
連作版画
“ある音楽の主題による変奏”
2003年4月5日(土)〜22日(火)
会期中水曜のみ休廊
♪♪♪Galerie Miyawaki ♪♪♪30th Anniversary Exhibition ♪♪♪"Variations on a Musical Theme" by A.Tapies♪♪♪
1923年バルセロナに生まれたアントニ・タピエス。多感な少年期から青春期には、病気や戦争で、死と孤独を傍らに中世カタルーニャの神秘主義や禅思想に傾倒しました。初期にはシュルレアリスムの影響を受けた具象的画風を示していましたが、1950年代には素材や形象が極めて直接的な提示物として作品の構成要素となる物質主義の作風を確立。以後、カタルーニャ魂に裏打ちされた独自の現代美術の手法を展開し、バルセロナ、パリ、ニューヨークを中心に世界的名声を得て、同郷のピカソ、ミロ、ダリに続く、20世紀ヨーロッパ美術史の最高峰として、存命する最後の巨匠とまで言われています。
1987年制作の連作『ある音楽の主題による変奏』 は、コラグラフ技法によって型押しされたように浮かび上がる楽譜を背景に、タピエスが繰り返し描いてきた独特の符号や形象が、墨象か落書きのような筆致で描かれたリトグラフ作品で、
円熟期に入ったタピエスが、人生の様々な局面を綴った記憶のアルバムのごとく、音楽を愛する者の心にいつも流れているメロディーと共に紡がれた自叙伝のように見えます。そこには、リトグラフという間接的で平面的な絵画の表現手段によってもなお存分に、静寂の淵から荘厳な変奏曲の調べと、確かな鼓動が聞こえてきます。