<作家紹介> gallery artist

   ティナゴーン・ガーソンスワン  Tinnakorn Kasornsuwan  


 作者の横顔   ドローイング   『夢の農民』   WORK 2005   WORK 2002    WORK 2001   WORK 1994〜 
 作品には、焼け焦げたような黒い背景に、白く柔らかい綿が木の葉や枝に囲われて浮び上がり、南国特有の花や果物、土俗的な趣のオブジェが登場し、作者が生まれ育ったタイ東北部の素朴な生活の中で印象づけられた、民衆の風習の中にある温もりが表現されています。その幻想的に再構築された不思議な光景は、作者が現在生活するバンコクのような大都会においても、タイの人々の記憶の中で、忘れられながら、決して失われることのない「タイの生活様式」というものを心象的に映し出しています。そこには、大自然の中で力強く営まれてきた人々の暮らしの中に在る、普遍的な美しさが充満しています。


"LIFE STYLE IN THAI COUNTRY 4"
銅版画 78×100.5cm ed.20 1994年
大阪トリエンナーレ1994(版画)銅賞受賞作品

 1993年〜95年頃に制作された優れた一連の大型銅版画作品群では、そうしたタイ人としてのアイデンティティーに基づく独自のヴィジョンを確立、開花させ、タイ国内展版画部門で第1位となった作品や、1994年大阪トリエンナーレでの銅賞受賞作品など、国内外コンクールでの入選受賞作品を多数含む、見ごたえある内容となっています。 


"WARMTHNESS B"
銅版画 80×100.5cm ed.20 1994年
東芝(バンコク) 主催コンクール"BRINGS GOOD THINGS TO LIFE"展

 画家としての恵まれた才能と、創意工夫に満ちた銅版画の技術により、今後アジア発信の現代美術作家として、国際舞台でのさらなる活躍が期待される注目すべき作家です。


"LIFE STYLE IN THAI COUNTRY 6"
銅版画 74.5×100cm ed.20 1994年
タイ・ファーマーズ・バンク現代美術展受賞作品

 1998年には、幻想的な“綿”の主題から、シルエットのように描かれる象徴的な“農夫”あるいは“漁夫”の姿が登場する作風に変化し、人間の労苦と収穫の喜びという自然の中で営まれるドラマをダイナミックに描き出しています。


"AFTER THE RAIN"
銅版画 80×104cm ed.30 1998年
神奈川国際版画トリエンナーレ1998 特別賞受賞作品


本展では新作による日本初個展の開催に先駆けて紹介した1992〜1997年制作の大型手彩色銅版画を紹介しています。国内外コンクール受賞作多数。

企画展開催記念パンフレット『螺旋階段』第42号で特集しています。→→→ご請求方法/バックナンバー情報はこちら [刊行物案内]
作者を最初期作品から紹介している当画廊では、これら旧作の大型銅版画からミニ版画、リトグラフ、ペインティングなど最新作まで多種多様な作品を常設在庫致しております。