山中現 Gen Yamanaka

  山中現 木版画 2018-2020 at ギャルリー宮脇 in 京都 2020年7月
   ページ下方で新作25作全点のイメージをご覧いただけます。

     現代木版画を代表する作家、山中現の最新作をご紹介します。

<作者の言葉>「光と影と木版画」
 「このコロナ禍の中にあっても、私の生活はほとんど変わりません。特に勤めも無く大事な用事もほとんどありません。
  いつもより外に出ることが少なくなったぐらいで、相変わらず制作を続けています。
  今年は、版画を始めた頃から現在までの作品をまとめたカタログレゾネを出版しました。
  以前の作品を見直すことで、そこに、変化して行くものと変わらずに在るものとを、見つけ出したいと考えました。
  もともと、版画を始めた切っ掛けは、それまで学んでいた油絵の方法を考え直し、白と黒という単純な場所からやり直してみようと思ったからでした。
  版木を墨で黒く塗り、そこに彫刻刀を使って彫って行くと、墨の下に隠れていた版木の白い色が浮かび上がって来ます。
  それは、暗闇の中の光の様でした。そこから私の光と影の表現が始まりました。
  複雑な世界を、白と黒、つまり光と影に還元することで世界を捉えやすくなったのだと思います。
  現在では、白と黒に限らず色彩も取り入れて制作していますが、木版画で見つけ出した光と影の表現を忘れているわけではありません。
  むしろ油絵や立体を制作している今の方が、木版画の魅力を強く感じています。
」山中 現(2020年6月記)

★ 特集パンフレット『螺旋階段』第101号掲載・特別寄稿「影と窓と痕跡」by 岡田温司(西洋美術史・思想史) → → →誌面を見る

山中現 木版画 2018-2020山中現WWW カタログ
題にポインタを重ねるとイメージが表示されます。
カタログナンバー_制作年_イメージサイズ_価格種類 を表記しています。
価格種類 A 額装品68,000円、シート55,000円   B 額装品60,000円、シート38,500円
     C 額装品33,000円、シート27,500円   D 額装品18,700円、シート13,200円
     E 額装品38,500円、シート33,000円   以上税込、送料は一律1,000円申し受けます。
     すべての作品に限定番号と直筆署名が入っています。

山中現 #711_2018_オレンジのとなりで_36.3x48.4cm_A

山中現 #712_2018_空から_48.4x36.2cm_A

山中現 #713_2018_雲の下で_34.8x25cm_B

山中現 #714_2018_緑の下で_35x25cm_B

山中現 #715=2018_流れ星の日_34.8x25cm_B

山中現 #717_2018_冬より_22.5x16cm_C

山中現 #718_2018_青の人_22.7x15.8cm_C

山中現 #719_2018_芳香_22.7x15.8cm_C

山中現 #720_2018_ひとつの黒_22.6x16cm_C

山中現 #721_2018_森へ_20.5x14.1cm_C

山中現 #722_2018_星への道_22.4x15.8cm_C

山中現 #723_2018_星の降る森_22.4x15.8cm_C

山中現 #724_2018_空と六つのかたち_24.5x35.3cm_B

山中現 #725_2018_ふたつのあいだに_48.4x36.2cm_A

山中現 #726_2018_緑のうつろい_48.4x36.2cm_A

山中現 #727_2018_石の記憶_22.2.x15.8cm_C

山中現 #728_2018_街の灯_10.8x10cm_D

山中現 #732_2019_赤の時_10.8x10.8cm_D

山中現 #733_2019_ひとつの空_12x10cm_D

山中現 #734_2019_黒から_20.8x18cm_E

山中現 #735_2020_ひとつの雲_12x10cm_D

山中現 #736_2020_九つのかたち_12x10cm_D

山中現 #737_2020_クロのいた町_12x10cm_D

山中現 #738_2020_G氏のために_36.2x48.4cm_A

山中現 #739_2020_もうひとつの空_36.2x48.4cm_A


<山中現略歴>1954年福島県喜多方市生まれ。78年東京芸大油画専攻卒業。80年同大学院版画専攻修了。美術館企画や国際展に多数出品。東京国立近代美術館、国立国際美術館(大阪)ほか全国各地の美術館、また米クリーヴランド美術館、大英博物館、独ドレスデン版画素描館、フランス国立図書館など海外美術館にコレクションがある。2010年福島県立美術館で個展「山中現展―夢の領域―」。2020年晩夏から仲秋にかけて喜多方市美術館で開催予定であった大規模個展「星の記憶」は、コロナウィルス感染拡大の状況を鑑みて来年に延期となりました。