Theo/テオ 2008年10月25日(土)〜11月16日(日) 会期中 10/27, 11/4, 11/10 休廊 無垢な魂が紡ぐ、優しくも驚愕の創造世界! 人間精神の根源的な衝動から創造される「生のままの芸術=アール・ブリュット」は、時代や場所を超越し、本来美術とは無縁の、無名の天才たちが創造した無垢で無償の芸術です。ピカソやクレーらモダンアートの巨匠が注目し、ダダ、シュルレアリスムの作家を触発し、デュビュッフェが自ら膨大なコレクションを築くなど、賞賛の歴史を重ね、現在では著名作家や熱心な愛好家、専門の研究機関を有する、美術の一分野として認識が高まっています。 当画廊ではファインアートの企画画商としては日本で初めて、欧米のアウトサイダー・アートの紹介に本格的に取り組んでいます。このアール・ブリュット企画第4弾は、今日、ヨーロッパの重要コレクションや著名コレクターの間で突出して珍重されているテオの日本初個展となります。 精神病を患い、ナチスの迫害を受けたことのあるテオ (Theo 1918-1998 ドイツ) は、後年、特筆すべき点数の謎めいた「ヒトラーの肖像」を遺したことで“タブーを突き破ったアウトサイダー”として、極めてスキャンダラスなインパクトを世に放ちました。しかしテオの作品には、伝統主義的で牧歌的、素朴な優しさに満ちた作品が多いことも見逃せません。カラフルで細やかな形象に彩られた画面には独特の様式が貫かれ、描くことへの無心の喜びに満ちています。そこには自らの人生の現実とのギャップが映し出されているのかも知れません。 ヒトラーから聖書、グリム童話、日常の光景まで、テオの取り上げた各主題を網羅した厳選の二十余点の展覧は、世界で300点と現存しないテオの希少な作品を日本の画廊で紹介することのできる、おそらく最初で最後の奇跡の機会になるでしょう。 ご希望の方は、お名前/郵便住所/電話番号を明記の上、お申し込み下さい。 E-mail info@galerie-miyawaki.com |
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Theo-Miyawaki-01「日没、畑仕事を終えた農夫」
Sunset: A Farmer Finishing his Work in the Field (1991) 30x40cm
Theo-Miyawaki-03「聖フベルトゥスと十字架を戴いた牡鹿」
St.Hubertus and a Deer Crowned with the cross (1990) 26.2x37.5cm
Theo-Miyawaki-04「ローマ法王レオ13世」
Pope Leo XIII (1986) 40x30cm
Theo-Miyawaki-05「聖母子像」
Madonna and Child (1988) 48x36cm
Theo-Miyawaki-06「聖女ブリジットが建てた森の小屋」
A Hut in Forest Built by St.Brigit (1989) 26x38cm
Theo-Miyawaki-07「アドルフ・ヒトラー」
Adolf Hitler (1989) 37.3x26cm
Theo-Miyawaki-08「アドルフ・ヒトラー」
Adolf Hitler (1991) 40x30.2cm
Theo-Miyawaki-10「小さな男の子を担ぐ聖クリストフォロス」
St. Christpher Carrying a little boy (1989) 30.2x40.2cm
Theo-Miyawaki-11「ナザレの家のイエス」
Jesus at his House in Nazareth (1980) 37.5x25.2cm
Theo-Miyawaki-12「悪魔の誘惑」
Temptation of Crist by Devil (1980) 25x37.7cm
Theo-Miyawaki-14「キリストの復活」
Resurrection of Christ (1985) 21x29.7cm
Theo-Miyawaki-16「月の中の小さな人」
A little Man in the Moon (1991) 40x27.3cm
Theo-Miyawaki-17「赤ずきんちゃん」
Little Red Riding Hood (1990) 36x48cm
Theo-Miyawaki-18「幸福なハンス」
Happy Hans (1991) 37.6x25.4cm
Theo-Miyawaki-19「幸福な放浪者」
A Happy Wonderer (1981) 25.3x37.5cm
Theo-Miyawaki-21「ヘンゼルとグレーテル」
Hansel and Gretel (1990) 25.8x37.5cm