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現代美術としての備前焼の地平を拓き続ける伊勢崎淳(1936〜、備前焼重要無形文化財保持者)窯炊きに使う薪割り木から型取りされた造形が火や風を象徴したり、生き物やモノリスを想起させるような様々な姿に変貌してオブジェと化す。同じようにカタルーニャの風土を色濃く映す作品を創造したアントニ・タピエス(1923〜2012、90年高松宮殿下記念世界文化賞)土壁のような絵画で知られるが、版画でも凹凸の強いマチエール、段ボールや布地の転写、紐や丸めた新聞紙のコラージュなど、意表をつく物質的な表現を提示する。 伊勢崎淳とアントニ・タピエスは、備前とカタルーニャの郷里の風土からその土地の土・火・水・風によって直に自発的に生まれ出てきたような「オブジェ」を創出していることで通底している。備前焼の人間国宝である伊勢崎淳の近作オブジェ約20点と、ジョアン・ミロと双ぶカタルーニャの巨匠アントニ・タピエスの版画秀作約20点による、類稀なる二人展。 |
![]() 神戸新聞書評を見る 京都新聞記事を見る 自由なる創造こそが夢を実現する方法。 郵便配達夫シュヴァルの理想宮・・・そこでは、 ほんの少しの想像力があれば不可能なことはない。 珠玉のアンソロジー! フランスの著名な独学者芸術の実践家・紹介者たちの テクストと、福永信、戌井昭人、山崎ナオコーラ、 鈴木創士、湯浅学、鬼海弘雄、いしいしんじ らによる特別書き下ろし寄稿、そしてシュヴァルの 自伝「理想宮の物語」邦訳を収載、 さらに写真と作品図版50余点。 2012年12月刊行 A5判上製128頁、本体定価1800円 ギャルリー宮脇刊 ISBN9784990243548 |
![]() クレアシオン・フランシュ ジェラール・サンドレイの初邦訳論集 デュビュッフェのアール・ブリュットの本質を語る! B6判 144頁 ハードカバー モノクロ60図版掲載 神戸新聞書評記事を見る 日経新聞紹介記事を見る 美術評論家・勅使河原純氏HP書評を見る ジャン・デュビュッフェ亡き後のアヴァンギャルドの最もマージナルな領域を 渉猟してきた著者は、現代芸術におけるデュビュッフェの数少ない精神的継承 者。書き下ろし「アール・ブリュットの歴史、歴史上のアール・ブリュット」 代表作「クレアシオン・フランシュ宣言」ほか本邦初訳の精選論集でアール・ ブリュットを超え現代美術に対峙する新しい時代の生(せい)の芸術を唱道す る。革新政治家ノエル・マメール、美術史家ミシェル・テヴォーほかのテクス トも収載。久保田亮訳、ギャルリー宮脇独自編集。 2013年10月 ギャルリー宮脇刊 本体定価2700円 ISBN 9784990243562 |