2016年上半期のギャルリー宮脇企画展(2月〜7月のプログラム)をニューヨーク拠点の美術批評家 エドワード・ゴメズ氏(Edward M. Gomez)が連続レビューしました。 →6つの英文記事ページを見る |
「深怪魚、碧海を泳ぐ」 西村一成絵画展 Selected Paintings 2014-2024 ☆ 会場・碧南市哲学たいけん村 無我苑 瞑想回廊 会期・2024年8月3日|土 〜9月29日|日 中日新聞文化面2024年9月6日記事 ☆ 西村一成特集ページ |
S氏コレクション展 II 2024年7月12日|金 〜7月28日|日 午後1時〜6時 月休 ☆ 特集パンフレット『螺旋階段』第117号発行を見る 開廊50周年改修リニューアルオープン記念寄稿:建築家 遠藤秀平「寺町通りに屹立する建築」 ☆ ↑ 画像左からリ・ウファン(リトグラフ)、山下壮(色鉛筆画)、アンス・アルトゥング(リトグラフ) 本展出品作家 アンス・アルトゥング、安藤真司、小幡正雄、加納光於、柄澤齊、木村秀樹、黒須信雄、齊藤彩、アンナ・ゼマーンコヴァー、塔本シスコ、中屋敷智生、西脇直毅、浜田知明、ユージン・ヴォン・ブルチェンハイン、ムン・スングン、山下壮、リ・ウファン.....以上、S氏コレクションの一部として17作家の合計三十余点展示 |
もとつわたらせ 母止津和太良世 ☆ 黒須 信雄 展 Nobuo Kurosu 2024年6月14日|金 〜6月30日|日 午後1時〜6時 月休 ☆ 6月14日|金 、15日|土 作家在廊 個展リーフレットを見る(作者によるテクスト掲載) 2014-15年度美術館巡回展「スサノヲの到来―いのち、いかり、いのり」2022-23年度美術館巡回展「顕神の夢―幻視の表現者―村山槐多、関根正二から現代まで」にも出品した抽象絵画の重要作家・黒須信雄。「物質を通して〈見える〉ものでしかないにもかかわらず、非物質としてしか“顕現”しない絵画は〈見る〉を意志することのみによって成立する」という観念を一貫して追究し続けている。虚実対峙の無限反復により「何処でもない場所で何物でもないものが萌芽」した、果てしない“根源形象”で満たされた絵画が生起する。当画廊で二年半ぶり4回目の黒須信雄新作展!100号2点含む新作絵画と若干数のオブジェ39点発表。 |
「ネコの海」 西脇 直毅 新作展 Sea of Cats, works by Naoki Nishiwaki ☆ 2024年5月10日|金 〜5月26日|日 午後1時〜6時 月休 ☆ 特集パンフレット『螺旋階段』第116号を見る 特別寄稿『ネコの海をめぐって』吉岡洋(美学者 京都芸術大学文明哲学研究所教授)掲載 西脇直毅の作品は、ボールペンを用いて何千何万という「ネコ」の形態を一つ一つ反復増殖させ、とてつもないエネルギーを持つ画面を生み出している。その凄まじい描画=猫画の密度は、まさに「驚異の」と呼ぶにふさわしい。数歩離れて見れば、ネコ文様は天の川の星々のように朦朧と消え入るのである。新作では画中に木や魚や蛇といったモチーフや山水画の模写が登場することで、水と気が流動する「ネコの海」から生命が誕生し、大地が出現するような、壮大で神秘的な絵画世界を創出している。ロールケント紙に描いた4m40cmの長大作品「意識された呼吸」や、液晶ペンによる描画を写真出力した最新作「刺青の女」シリーズも発表。3年ぶり4度目の個展、30余点出品。 西脇直毅前回2021年の個展『意気猫々』紹介ページ(作者からのメッセージあり) |
「自由の洞窟」 西村一成新作展 paintings 2022-23-24 by Issei Nishimura ☆ 2024年4月5日|金 〜4月21日|日 午後1時〜6時 月休 昨年3月に西村一成の単独ドキュメンタリー「ETV特集 人知れず表現し続ける者たち IV」が放映され、「アートとは何か」「人が生きるとは何か」という深遠な問題を視聴者に投げかけた。放映後の反響にも動じず、西村一成は自らの創作ペースを変えることなく、絶え間なく押し寄せてくるリアクション=クリエイションの波動を全身全霊で受け止め、今日も彼の秘密のアトリエ=自由の洞窟に籠り、ひたすら描き続けている。感情→行為→物質のオブジェと化した西村一成の絵画は「生(き)のままの芸術」の衝撃だ。ギャルリー宮脇での2年ぶり11回目の個展。2022〜23年に制作された新作ペインティング36点発表。 当画廊の西村一成展覧会歴 |
☆ Dean Bowen オーストラリアの人気アーティスト ディーン・ボーエン展 ☆ 2024年2月23日|金 〜3月17日|日 午後1時〜6時 月休 →★ 展示作品50点をウェブギャラリーで閲覧いただけます。 オーストラリアのメルボルンを拠点にめざましい活躍をする人気アーティスト、ディーン・ボーエン(Dean Bowen 1957年生まれ)。その作品には、都市の交通渋滞の向こうに見える地平線をハリモグラが行進するような、現代文明とプリミティブが邂逅する可笑しみがある。また、鳥がさえずり、犬がうろつき、荒野の夜空をサーッと星が流れ落ちてゆく、まるで絵本の一コマのような世界には、小さな命への愛と広大無辺な宇宙への畏怖が共存する。このディーン・ボーエンの極めて個性的な創作は、オーストラリア特有のイメージとしても注目されるものだ。2023年には現代オーストラリアを代表するアーティストとして、群馬県立近代美術館と徳島県立近代美術館にてディーン・ボーエンの大規模な巡回展が開かれ、雄大さと可愛さを併せもつ作品が、日本の多くの人々にいっそう親しまれるところとなった。本展はディーン・ボーエンがほとんど無名であった1995年以来紹介を行うギャルリー宮脇での久々の個展。コロナ禍で発表が遅れた近作・新作も含む油絵・水彩画・版画、合計60点によるミニ回顧展。 |
◯ ◯ ディーン・ボーエン展 オーストラリアの大地と空とそこに生きる私たち ◯ ◯ 群馬県立近代美術館 2023年7月8日〜8月27日 → https://mmag.pref.gunma.jp/exhibition/exhibition-3408 徳島県立近代美術館 2023年9月16日〜12月10日 → https://art.bunmori.tokushima.jp/bowen/ ◯ ◯ ギャルリー宮脇では、ディーン・ボーエンの作品を販売しています。 多くの版画は常時複数在庫していますので、美術館でお気に入りの作品を見つけたらお気軽にお問い合わせください。 |
1995年以降のギャルリー宮脇のユニークな展示活動の一端を映す個人による蒐集作品 S氏コレクション展 2023年12月8日|金 〜12月24日|日 午後1時〜6時 特集パンフレット『螺旋階段』第115号を見る <開廊50周年改修リニューアルオープン記念号> ☆ エドモン・アンジェル 加納光於 柄澤齊 黒崎彰 黒須信雄 小林敬生 マルティーヌ・コプノー 齋藤修 ジェラール・サンドレイ 車又姫 福田淳子 アーサー・ボイド ディーン・ボーエン ウシ・ポンプ 松谷武判 ジーン・マン 宮川隆 アンナ・ゼマーンコヴァー ブルーノ・レティ 文承根 山下壮 李禹煥 .....以上、S氏コレクションの一部として22作家の合計三十余点展示 |
特別イベント・11月11日午後3時半〜 (申込先着順・定員40名・参加費1,000円)満員御礼! いしいしんじのその場小説** えのぐがいのち〜シスコのための短いおはなし **小説家・いしいしんじがマイクを左手、鉛筆を右手に、 その場の空気や人々と呼応しながら即興的に小説を書き 下ろし読み上げる、前代未聞のライブ!! いしいしんじイベントのページ |
『塔本シスコ 絵と絵と絵の人生』出版記念 生誕110年・塔本シスコ展 2023年11月3日|金・祝 〜11月25日|土 午後1時〜6時 案内カードを見る(新刊出版情報・イベント情報掲載) ☆ 野村誠作曲「おかえりなさい、シスコさん歌」*を会場に流します。 *シスコの故郷・熊本県宇城市の皆さんの協力を得て音楽家・野村誠がつくった100年前と現在をつなぐ音楽。 歌詞は大勢の小学生がシスコさんの絵を見て考えました。 花々や果実、鳥や虫、猫、月、家族との生活、懐かしい故郷の記憶などを描いた独学・素朴の画家・塔本シスコの生誕110年展。孫・福迫弥麻による初評伝「私は死ぬるまで絵ば描きましょうたい」を収録し、絵を全編に散りばめた『塔本シスコ 絵と絵と絵の人生』(katsura boos)が刊行される。波瀾に満ちた前半生を乗り越え、50歳を過ぎてから絵を描き始め、2005年に91歳で亡くなるまでの40年近くの間、天真爛漫な子どものように絵を描きまくったシスコのアトリエは、息子夫婦と孫二人と同居する団地の四畳半の自室。そこで日常のすべての出来事が日記のように絵になっていった。本展は2021-22年に巡回した大規模な美術館回顧展後はじめての画廊個展。初期から最晩年の油絵、オブジェなど、巡回展出品作を含む貴重な遺作の数々を展覧する。 新刊書『塔本シスコ 絵と絵と絵の人生』(katsura books) 既存画集とは一線を画す、めくるめくシスコの世界に浸れるビビッドな“絵の本”ここに誕生! シスコの孫・福迫弥麻執筆の初の評伝「私は死ぬるまで絵ば描きましょうたい」を収録し、 図版を全編に散りばめた “評伝画集”。B5変形 184ページ ☆本体価格税込 3,300円 送料込み 3,500円にて通信販売承ります。(郵便払込用紙同封で発送) ・・・・特典・・・・シスコの絵からつくった特製しおりをプレゼント! |
コロタイプ限定エディション お披露目レセプション 10月24日午後6時〜 満員御礼! 甲斐扶佐義コロタイプ限定エディション |
甲斐扶佐義 コロタイプ限定エディション 発売記念展示 2023年10月24日|火 〜10月29日|日 午前11時〜午後6時 初日10/24午後6時〜オープニングパーティ コロタイプ4種披露とともにヴィンテージプリント20点を展覧します。 ☆ 京都新聞 ★ 記事 2023年10月16日夕刊 毎日新聞 ★ 記事 2023年10月18日京都面 読売新聞 ★ 記事 2023年10月27日京都面 詳しい情報を掲載した 特設ページ ☆ このコロタイプ限定エディションは、近年ますます評価の高まる甲斐扶佐義写真から名作を選び、少しでも多くの方にその魅力ある作品を愛蔵していただけるよう願い実行するプロジェクトです。 コロタイプは、19世紀中頃にフランスで発明された写真プリントの技法で、なめらかな階調に深い質感を湛え、顔料インキによる強い耐久性を持つのが特徴です。今回のエディションは、製版段階で甲斐扶佐義自身が細やかに監修し、便利堂の熟練した職人によって刷り上げられました。独特の風合いを醸すコロタイプによる写真プリントは、甲斐作品のイメージに新たな息吹をもたらしています。 |
小川美陽 & 伊島薫 展『ウツサレタモノ』 満員御礼! 記念イベント アーティスツ・トーク 9/2(土)午後4時〜 出演:小川美陽 + 伊島薫 +ゲスト仲野泰生(元川崎市岡本太郎美術館学芸員) トーク後はレセプションパーティ 特設ページ |
☆ ☆ & Izima Kaoru 第2弾 『ウツサレタモノ』小川美陽 & 伊島薫 展 2023年9月1日〜9月18日 午後1〜6時 9/4,11休廊 ☆ 特設ページを開設しました。 伊島薫ステートメントや仲野泰生Web特別寄稿、出品作品画像などを掲載。 ☆ 京都新聞 ★ 展評 2023年9月9月 『死体のある風景シリーズ』(2000年頃)で国際的にも知られる伊島薫(1954〜)は、80年代から音楽やファッションの広告写真の第一線で活躍してきた写真家。近年手がける「スクリーンショット シリーズ」は、既成のイメージを画像編集ソフトによってカラフルで抽象的なグラフィック作品に昇華している。 シリーズ企画「&伊島薫」は、伊島自身の創作とはちがった方法や世代の作品を紹介しながら、写真表現について問うコラボレーション展。今回選ばれたのは、時間的要素や痕跡として”写真”を用い、不在からリアリティを取り戻すことを試みる新進写真家・小川美陽(1996〜)。「ファウンド・フォト」であるネガフィルムを言葉で読み取り、AI画像作成機能を使用して出力することで、決して辿り着けないイメージへの接近を試みる。かくして二人の作品の「ウツサレタモノ」は、不在と実在、真実と虚構の意味をも曖昧にしている。 記念イベント◆ アーティスツ・トーク 9/2(土)午後4時〜 小川美陽 + 伊島薫 +ゲスト仲野泰生 (元川崎市岡本太郎美術館学芸員) |
再オープンのお知らせ ※今夏は原則アポイントメント制とさせていただきます。 g.miyawaki instagram 当画廊ビルは1973年4月竣工。 今春開廊50周年を迎えました。 このたび半年以上にわたる 改修工事を終えました。 次回企画展は9.1〜 常設展示出品作家:タピエス、黒崎彰、ヴァザルリ、カンディンスキー、ブールデル、マン・レイ、甲斐扶佐義、黒須信雄、ミロ、ブルーノ・レティ、西村一成、フィリップ・ザクサー、鴻池朋子、宮川隆、ピカソ、池田満寿夫。夏季常設期間中は出品作品が変動します。ウィンドウは、タピエスの書のような作品(リトグラフ)。階段はヴァザルリ(セリグラフ)7月中旬には井澤元一の祇園祭などの油絵を展示していました。 |
開廊50周年記念改装工事休廊期間 第二弾 g.miyawaki instagram 当画廊ビルは1973年4月竣工。 2023年春・開廊50周年 改修工事のため休廊する期間もアートを発信するショーウィンドウ大ガラス絵プロジェクト第二弾は、猫文様が無限に反復増殖するボールペンドローイングで知られるアーティスト・西脇直毅。春を迎えた京都寺町通りに、期間限定の特別な光景を創り出しました。(公開期間 3.3〜5.13) |
開廊50周年記念改装工事休廊期間 第一弾 g.miyawaki instagram 当画廊ビルは1973年4月竣工。 2023年春・開廊50周年 改修工事のため休廊する期間もアートを発信し、皆さまに楽しんでいただきたいと願い、ショーウィンドウ大ガラス絵プロジェクト第一弾として、齊藤彩/中屋敷智生 の共作を冬の間(12/11〜2/26)公開しました。 |
齊藤 彩 展 2022.10.29〜12.11 at 京都場 ☆ ☆ 本展は11月27日朝9:45〜(再放送12月4日夜8:45〜)の NHKテレビ日曜美術館アートシーンで紹介されました。 ☆ 記念座談会「どんどん掘れ!そこに絵がある!」 日時:11月27日・日曜・午後2時〜 座談者:齊藤彩(画家)神保京子(東京都庭園美術館学芸員) 仲野泰生(京都場館長・元川崎市岡本太郎美術館学芸員)宮脇豊(ギャルリー宮脇) 齊藤彩の紹介ページ |
甲斐扶佐義写真展「刹那拾遺 ― 日々のあわいに」開催記念トークイベント 飯沢耕太郎(写真評論)神保京子(本展ゲストキュレーター、写真史) 「日々のあわい・写真のあわい ― 甲斐扶佐義の写真を巡って」 トーク後は甲斐扶佐義のサイン会 2022年10月10日午後3時〜 満員御礼 |
刹那拾遺──日々のあわいに 2022年10月7日〜10月23日 午後1〜6時 10/11,17休廊 x ※ 10月10日の飯沢耕太郎|神保京子トークイベント&甲斐扶佐義サイン会は 好評のうちに終了いたしました。満員御礼。 甲斐扶佐義(Fusayoshi Kai 1949〜)がレンズを向けるのは、国際的観光都市、京都の風景。しかしそれは、異郷人の視点で語られる名所や観光地の類いではなく、路地裏に息づく人々の生活、飾り気のない日常の光景だ。大分県に生まれた甲斐が初めてカメラを手にしたのは11歳の頃。1950年代に刊行された『岩波写真文庫』は少年時代の彼にとって恰好の教科書だった。大学進学と同時に京都に住み始めると、写真は被写体との間に築かれるコミュニケーションツールともなって、日々の膨大な記録が撮り溜められていった。 1977年、写真を辞める記念にと刊行された初の写真集『京都出町』は、数多く発表されるようになる作品集の出発点となり、その後国内外で注目され数多くの写真展が開催された。2019年にはフランス国立造形芸術センターのパスカル・ボースのキュレーションにより二条城で初の回顧展「京都詩情」が実現。昨年刊行された『甲斐扶佐義評論集 路上の人』には、写真家の作品と人柄を敬愛する学者や研究者、アーティストや学生ら約70人によるエッセイが寄稿された。 どこにでもありそうな恒常的な日常。そして時に昭和の記憶を残すような、日本人の心に懐かしく響く人々の佇まいが、時に異次元の予兆をひらめかせながら写し留められている。本展ではゲストキュレーターに神保京子(美術評論)を迎え、1970年代から2000年にかけて撮影されたヴィンテージプリントを中心に約50点を展示。来年開廊50周年を迎えるギャルリー宮脇の改装前最後の展覧会で、同画廊初の写真展となる。 企画展パンフレット『螺旋階段』第114号を9月下旬に刊行しました。神保京子寄稿掲載。 |
池澤夏樹|ヨルク・シュマイサー詩画集『満天の感情』出版記念イベント 池澤夏樹 講演会&サイン会『古事記』世界を旅する二人 2022年9月17日午後3時〜 満員御礼 |
池澤夏樹|ヨルク・シュマイサー 『古事記』詩画集 満天の感情 出版記念展 2022年9月9日〜9月25日 午後1〜6時 9/12,20休廊 ※ 9月17日の池澤夏樹講演会&サイン会は好評のうちに終了いたしました。満員御礼。 ヨルク・シュマイサー没後10年に捧げる 傑出した銅版画家として知られるヨルク・シュマイサー(Jorg Schmeisser 1942〜2012)は、1968年京都市立美術大学(現京都市立芸大)留学のために来日し、墨絵のように醸し出される風景の美と、自然を至上の精神として眺める日本人の心に惹かれながら4年を過ごした。京都で制作された木版画集『古事記』(扉印章含む全28葉)が1970年に発表されると、日本人が誰も描かないような造形性によって『古事記』の世界を表現した若いドイツ人版画家の登場に美術界は驚き注目した。当時から「この絵の強い力に突き動かされた」という作家・詩人の池澤夏樹は、70年代から『満天の感情』の出版を構想して詩作に取りかかったが、じつに半世紀を経てシュマイサーの没後10年を機に、遂にこの詩画集は完成を見ることとなった。 本展では、新刊詩画集『満天の感情』(河出書房新社刊)の原画となったシュマイサーの木版画集『古事記』全点(扉印章含む28葉、1970年)と、当時の墨絵や銅版画など貴重な関連作品を展覧する。 企画展パンフレット『螺旋階段』第113号を刊行しました。 池澤夏樹がヨルク・シュマイサーに捧げた特別寄稿「見知らぬ土地に行きたい」を収載。 |
物故作家 常設作家展 2022年7月19日〜8月27日 塔本シスコ, 井澤元一, 小牧源太郎, 黒崎彰 4作家、合計60余点展示 午後1〜6時 日月休 ※本展会期中は盆休及び臨時休廊が見込まれるため事前にお問合せ下さい。 Instagramでも直前にお知らせ致します。 8月下旬まで物故作家4名による<常設作家展>を行います。 塔本シスコ(1913-2005) 30点(油絵、焼物、扇子、瓶、竹筒など) 井澤元一(1909-1998)16点(油絵) 小牧源太郎(1906-1989)8点(油絵) 黒崎 彰(1937-2019)8点(ペーパーワーク、木版画) |
Galerie Miyawaki presents Naoki Nishiwaki and Aya Saito at Art Osaka 2021 西脇直毅・齊藤彩の二人展形式で出展しました。 |
現代作家 常設作家展 2022年6月3日〜7月2日 鴻池朋子, 黒須信雄, 谷本光隆, 西脇直毅, 西村一成, 齊藤彩, 塔本シスコ 7作家、各5点展示 午後1〜6時 日月休 ※本展会期中は臨時休廊が見込まれるため事前にお問合せ下さい。 Imstagramでも直前にお知らせ致します。 |
★ 1月22日に開催を延期しました講演会を5月14日に開催しました。 2022年5月14日 『マン・レイと女性たち』の著者・巖谷國士による講演会+特別プログラム 参加は有料、定員あり、完全予約制(先着順受付) プログラムの詳細をご確認ください。 巖谷國士 at ギャルリー宮脇 |
西村一成 新作展 Dear Dr.Naumann - 急啓 ナウマン博士殿 2022年4月8日〜4月24日 午後1〜6時 月曜休廊 「まるで別世界に置かれたような感じであった。・・・その時、私は、自分が著しく奇妙な地形を眼前にして いることを十分に認識していた」(1875年フォッサマグナに初めて気付いたときのナウマン博士のことば、山下昇訳) 一個の人間の心身には無数の様々な起伏がある。出っ張ったり窪んだり、丸みを帯びたり尖ったりしながら、目に見える体の表面はもとより、大小の穴という穴から体の内側へと、さらに深いところの未知なる宇宙へと、その形態は果てしなく繋がっていく。絵画とは、そのような画家の内奥が極度に褶曲して外面に露わになったようなものだろう。一旦出来上がった絵を繰り返し塗り封じては上書きをする西村の作品は、図像が複雑に交錯して炸裂するようなイメージに達する。画布の下に別の絵や異物が内蔵された複層的、立体的な作品も生まれる。その終わりなき画層の重なり合いから放たれる画家の息吹と身振りに観る者は強く打たれる。描くことへの衝動をチャンスとして逃さない西村の絵からは、人にとっての原初のグルーヴが生き生きと伝わってくる。西村一成の絵画は、まるで一つの惑星のように生きている人間の心身の脈動が生み出す造形だ。ギャルリー宮脇に於ける10回目の個展で新作ペインティング30点を発表する。(Webカタログ公開予定) 案内チラシ表を見る 案内チラシ裏を見る |
歩く― 彷徨の記憶をはぐくむ時間 ★ アーティスツトーク 齊藤彩×中屋敷智生 「歩くように、描く」 2月27日15時〜 ゲスト/仲野泰生 (京都場館長・元川崎市岡本太郎美術館学芸員) ☆ つなぎて/杉浦幸子 (武蔵野美術大学芸術文化学科教授) |
画廊の大ガラスウィンドウに出現した齊藤彩×中屋敷智生による即興ペインティング (2/26〜3/18) |
歩く― 彷徨の記憶をはぐくむ時間 齊藤彩 × 中屋敷智生 二人展 2022年2月15日〜3月6日 午後1〜6時 月曜休廊 ●2月26日14時〜ライヴドローイング「彷徨と邂逅」on 画廊大ガラスウィンドウ ●●2月27日15時〜アーティスツトーク 齊藤彩×中屋敷智生「歩くように、描く」 ゲスト/仲野泰生(京都場館長・元川崎市岡本太郎美術館学芸員) つなぎて/杉浦幸子(武蔵野美術大学芸術文化学科教授) 生きることにも通じる歩くこと、そのときのポジティブなさまよいは、画家が絵を描くことにも似ていないだろうか。画家たちは、日々の彷徨の記憶を反芻し、創造に置換する。歩くことで想像をはぐくみ、アトリエに帰るとキャンバスや紙の上をさらに歩きつづけるのだ。生のままの欲動から手指を使って湧き上がるような図像を描きあげる齊藤彩と、日常の風景や光景をベースに間接的な技法を用いて抽象的な画面を作り出す中屋敷智生。この対照的な二人の画家に、なおも共通性を帯びさせているのは、おそらく二人が共に歩くときのさまよいの感覚を携えているからであろう。見つけては過ぎ消え去っていく彷徨の記憶。歩くことと創ることは似ている、だからこそ歩き、さまよい、描きつづける。二人の画家の最近作を中心に合計40点を展示。→フライヤーを見る (本展は2021年4〜5月に武蔵野美術大学芸術文化学科で行われた同じ二人によるプロジェクト「齊藤彩×中屋敷智生 二人展 歩く - 感覚と思考の交差点」の京都編として、「歩く」をキーワードに据えつつ構成を全く新たにして行う展覧会です。) 作品画像 左上・齊藤彩(無題 20211127) 2021 135.5×90cm 紙, 油彩,アクリル 右上・中屋敷智生「Saw Lightning」 2021 91×73cm カンバス, 油彩,アクリル,テープ 下左・中屋敷智生「Loose Knot」 2021 73×61cm カンバス, 油彩,アクリル,テープ 下右・齊藤彩(無題 2021030) 2021年 135.5×100cm 紙, 油彩,アクリル 中屋敷智生ホームページ 齊藤彩紹介ページ |
★ 2022年1月22日 新春特別イベント 『マン・レイと女性たち』の著者・巖谷國士による講演会+特別プログラム 「パリとマン・レイ」 参加は有料、定員あり、完全予約制です。 プログラムの詳細をご確認ください。 ★ 巖谷國士 at ギャルリー宮脇特集ページ |
巖谷國士★最新刊『マン・レイと女性たち』出版記念 マン・レイと女性たち展 Ver. 京都, ギャルリー宮脇 MAN RAY AND THE WOMEN --- Ver. Kyoto, Galerie Miyawaki ★ 版画集『時を超えた貴婦人たちのバラード』全点展示 ★ 巖谷國士脚本、唐組名優のナレーションによるスライドショー視聴会 ★ 2021年12月9日〜12月25日 1PM〜6PM 【月火水及び16日休廊】 ナレーション俳優紹介と上映スケジュール 本展案内状を見る 巖谷國士特集ページ 巖谷國士監修による展覧会「マン・レイと女性たち」が、今夏、東京渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催され、その展覧会図録として同名の書籍が平凡社より刊行された。コロナ禍の緊急事態宣言下の開幕で、鑑賞者の多くは関東近県、東京近郊の人々に限られたともきく。また同会場では、個々人が愉しめるはずのオーディオガイドの利用も中止されたそうで、その未公開プログラムの一部を当画廊バージョン用に形式をかえ、ご紹介する機会としたい。 プログラムの内容は、巖谷國士によるまるで短篇小説のように編まれたストーリーと、それを劇団唐組の名優たち、久保井研と藤井由紀が朗読するという豪華版である。書籍『マン・レイと女性たち』から抜粋されたページをスライドショーに仕立てなおし、目から耳から、本書を愉しむことができる。 女性たちとの出会いを通してさまざまに創作をくりひろげたマン・レイ。その生涯を、この視聴会で、ライヴに、アクチュアルに体験していただけることだろう。画廊2階の上映ルームでは、パリのマン・レイ関連地図などのパネルを設置予定。【定員入替制, 視聴料1,000円】 1Fギャラリーでは、美術館展にも出品され本書にも掲載されているマン・レイの1971年に出版された版画集『時を超えた貴婦人たちのバラード』(La Ballade des Dames hors du Temps, オリジナル銅版画14点+ケース等)を全点展示する。画廊所蔵の本作をすべて額装して展覧するのは今回が初めてである。80歳を迎えたマン・レイがこの美しいポートフォリオに取り上げた思い出の女性たちは、現実の女性もいれば、誰なのか特定できない未知の女性たちもいる。【版画展は無料でご覧いただけます。】 |
第三回個展 黒須信雄 展「蛇菩陀羅(だぼだら)」 新作ペインティング2020〜21 2021年11月12日〜11月28日 1PM〜6PM 月休 <作者在廊 11月19日・20日> →案内リーフレットを見る(作者テクスト掲載) 絵画を「存在論的遡行意志に基づく存在形式転換としての顕現」と唱える黒須信雄(1962年生まれ、多摩美大油画卒、東京在住)の当画廊での二年ぶり三回目の新作展。物質を通して〈見える〉ものでしかないにもかかわらず、非物質としてしか「顕現」しない絵画は、〈見る〉を意志することのみによって成立する。そういった観念を追究し、30年にわたって創作に実践してきた。実虚対峙の複層的階梯を繰り返し上昇下降するかのようなひたすらの反復描画。虚の側に在る“未出現”のものは、絵具に触れる度に痕跡を残しながら絵画の深奥へとその本質を隠しつづけ、無限構造のビジョン/イリュージョンが招聘される。そこでは実虚が捻れて秩序と混沌の区別は喪失し、無分節な状態から明晰な構造が醸される。こうして黒須の絵画には「何処でもない場処で何物でもないものが萌芽」し、見るものの想念は果てしない“根源形象”に満たされることとなる。「蛇菩陀羅(だぼだら)」を中心に、「於母蛇流(おもだる)」「淤泥華(おでいげ)」など、100号含む主にキャンバスにアクリルで描いた2020〜21年新作約40点を発表。作者のテクストを掲載したリーフレット発行。→案内リーフレットを見る |
<はじまりと かたち> 鴻池朋子「素焼粘土」を中心に フォートリエ、ミショー、ミロ、マッタの版画と。 ☆ 2021年10月7日〜10月30日 1PM〜7PM 10月11,17,18,25日休廊 →→→本展の特設ページを開設 →→→仲野泰生氏による論考を掲載 →→→いしいしんじ書き下ろし詩を掲載 →→→鴻池朋子インタビューが京都新聞に掲載 本展は、東日本大震災後の鴻池朋子の創作に大きな変革をもたらした素焼き粘土250点以上を展示の中心に据え、ジャン・フォートリエ 、アンリ・ミショー、ジョアン・ミロ、ロベルト・マッタの版画とともに、イズムや分類、技法など既存の美術用語を参照することを止め、ものづくりの始原へと回帰することによってそれぞれのかたちを生み出したこれら作家たちに通底する造形の道程に思いを馳せる試みです。 いしいしんじ(小説家)が 鴻池朋子「素焼粘土」について寄稿<掲載しました> 仲野泰生(京都場館長・元川崎市岡本太郎美術館学芸員)が「はじまりとかたち」について寄稿<掲載しました> 吉岡洋(美学者・京都大学こころの未来研究センター特定教授)と 鴻池朋子との対談を収録<後日動画公開> |
Galerie Miyawaki presents Aya Saito at Art Osaka 2021 齊藤彩の個展形式で出展します。 リーフレットを見る 特別寄稿掲載:仲野泰生(京都場館長、元川崎市岡本太郎美術館学芸員) 「齊藤彩──彼女の絵画は原初の喜びの歌なのか」 |
齊藤彩 2021.5.14〜6.16 女子美術大学・杉並キャンパス・ガレリアニケで、ニケキュレーターズセレクション#5 「齊藤彩展」 2021.7.18-19-20(3日間) ART OSAKA 2021(会場:大阪市中央公会堂)に個展形式で出展 神保京子 ★ WEB連載寄稿 ④ 「齊藤彩──増殖し続ける曲線とドット」を読む ← 見る 50 PAINTINGS BY AYA SAITO 齊藤彩大型紙油彩作品50選 25 DRAWINGS BY AYA SAITO 齊藤彩油彩ドローイング25選 ↓ 見る |
宮川隆 作品展「日々の祈り II」 自動筆記ドローイング 2021年6月18日〜7月4日 1PM〜7PM 月休 ▽ 作者のことば と Online Gallery △ 神保京子 ★ WEB連載寄稿 ⑤ 「宮川隆──呼び続ける魂」 を読む 宮川隆(無題 #21-05)36x24cm(画像クリックで拡大表示) 宮川隆作品展開催中、2Fギャラリーにて常設展示を併設。 小牧源太郎、黒崎彰、山下壮、鴻池朋子、西脇直毅、齊藤彩の作品合計30点を展示しています。 |
Amazing Ballpoint Pen Drawings by Naoki Nishiwaki NAOKI NISHIWAKI 2021年4月9日〜4月25日 1PM〜6PM 月曜休廊 西脇直毅 Naoki Nishiwaki 案内状を見る ★ Online Gallery 発表新作全点と作者からのメッセージを掲載 ★ 左:76.7x108.7cm(2018) 右:25.7x18.2cm(2020)いずれも紙にカラーボールペン(画像をクリックすると別ウィンドに拡大します) 西脇直毅の 驚異のボールペン画! |
New Paintings and Drawings 2020-21 by Issei Nishimura 第9回個展 西村一成 新作展 「愛しのキノコ」 Issei Nishimura 2021年3月12日〜3月28日 1PM〜6PM 月曜休廊 Issei Nishimura 特別寄稿 ★ いしいしんじ 「亀の頭」西村一成の線描に捧げる 掲載案内状を見る ★ Online Gallery 本展出品作全点掲載 ★ 画像左から「痙攣」「キノコ雲」「昼食料理人」いずれも116.7x91cm、画布にアクリル, ジェッソなどミクストメディア、2020年作 身体性の強い奔放なタッチで、人間像が解体されたり膨張したりして著しく変形する幻視のイメージ。 インクドローイングでは、画家の内面から蜘蛛の糸のように繰り出される線描が "世界" を創る。 この一年に制作された新作ペインティングとドローイング合計34点を発表。 ギャルリー宮脇での初個展から10周年にして9回目の個展。 海外でも注目されるセルフトートアーティストの最新作! |
ブルーノ・レティ、李禹煥、宮川隆、黒須信雄、黒崎彰、山中現常設展示 |
黒崎彰追悼展 〜 創作50年の軌跡〜 2020年11月14日〜29日 1〜7PM 11/16のみ休廊 ★ 追悼パンフレット『螺旋階段』第112号刊行(紙面全体をご覧いただけます) ・「伝統と新たな創造の華麗な精華」太田垣實(元京都新聞社編集論説委員) ・「黒崎彰作品に頻出するイメージ―とくに耳と階段について」馬場駿吉(元名古屋ボストン美術館館長) <追悼評論続編WEB特別掲載>馬場駿吉「黒崎彰作品に頻出するイメージ <補遺>」←読む 浮世絵版画の技術と精神を蘇生することで70〜80年代現代版画の最も革新的な表現に到達した黒崎彰。 後年、韓国手漉き楮紙の表裏に摺刷したり、自らパルプを作り紙を漉くペーパーワークを手がける等、 ときに技法と素材に大きな変化を遂げながら表現領域を拓きつづけた。古来より営まれる人類の 文化史を探ってインスピレーションとし、人間存在を象徴的に図像化した構成的作品は、高度に 暗示的な抽象性を表している。旅を愛し、世界を巡った作者は、半世紀に及ぶ活動を経て、 最晩年「近江八景」「万葉」といったテーマに取り組み、日本人として含蓄深い原点回帰 を果たした。本展は2019年5月14日に享年82歳で逝去した作者の1年半の命日から 行う。第一作と最後の作品を含む木版画40点で、創作50年の軌跡をたどる。 --------------------------------------------------------------------------- <追悼評論続編WEB特別掲載> 馬場駿吉「黒崎彰作品に頻出するイメージ 〈補遺〉 」 |
柄澤齊 木口木版画展<肖像シリーズ>1981-2020 五十作到達記念エディションとヴァリエーションによる全点 展示 2020年10月1日〜18日 岡田温司特別寄稿と全点図版 WEB掲載 作者の言葉「肖像シリーズによせて」と50作タイトルリストを掲載したリーフレット (上の画像クリックで拡大) 岡田温司特別寄稿と全点図版 WEB掲載 |
版画カタログレゾネ「星と夢」刊行記念展 山中 現 木版画展 新作発表と自選旧作による 2020年7月3日〜7月19日 1PM〜7PM 月曜休廊 ★ 特集パンフレット『螺旋階段』第111号発行 ★ 特別寄稿/岡田温司「影と窓と痕跡〜山中現の版画世界」 作者の言葉「光と影と木版画」、図版新作10点/旧作6点掲載 → → → 誌面を見る ご希望の方には、本展会期末まで無料送付致しますので、どうぞお気軽に申し込みください。 「ザ・ナイトピース」1985年 「もうひとつの空」2020年 淡くも暖かみある色差を抑えた多色刷り木版画で人気の高い山中現。 抽象と具象のはざまに、時間と存在のシンボルとしての「カタチ」がコンポジションされた山中現の作品は、 みずみずしい詩情を湛えています。表された地と空はどこまでも遠く広く感じられ、 わたしたちを安堵と不安の境界に佇ませます。 ☆ ☆ ☆ この度、山中現の40年以上にわたる版画全作品を収載したカタログレゾネ「星と夢」(阿部出版)が刊行されました。 出版記念展となる本展では、前回の個展以降2018〜2020年の新作発表に加え、山中現のキャリアの初期と なる1980年代の、人を暗示するような棒状の物体が空間に佇み影を落とす墨のトーンを基調にした 作品を貴重なストックから作者が自選し、山中現の長い創作のはじまりと今を展観します。 (新作25点+旧作15点=合計40点出品) 新作25点のイメージを見る |
Wood Engravings by Osamu Saito - Neverland ''Chaos'' 齋藤 修 木口木版画展 「宇宙へ・・・III “Chaos”」 2020年4月10日〜4月26日 1PM〜7PM 月曜休廊 ★ リーフレット掲載特別寄稿「星と石の非永遠」 by 寮美千子(作家・詩人) 掲載ページへ ★ WEB特別寄稿 by 神保京子(東京都庭園美術館学芸員) 「 現代木口木版画を代表する作家、齋藤修。 (1946年島根県生まれ、京都府在住、日本版画協会会員) 明滅する宇宙と水晶の生長を主題にした深遠な時空世界を、四十年以上にわたり、大きな椿の幹の自然の形 ★ ★ ★ 寮美千子特別寄稿「星と石の非永遠」 齋藤修「作者のことば」を掲載した個展案内状を見る |
New Paintings and Drawings 2019 by Issei Nishimura 第8回個展 西村一成 新作展 AT A CROSSROADS Issei Nishimura 2020年3月11日〜3月29日 1PM〜7PM 月曜休廊 Issei Nishimura 「西村一成 - 獰猛な野生と繊細なエロスの共存」 掲載ページへ ★ WEB特別寄稿 by 神保京子(東京都庭園美術館学芸員) 昨年ローザンヌのコレクシオン・ドゥ・ラール・ブリュット及び京都市京セラ美術館に作品が収蔵され、 今年1〜2月にはニューヨークでの初個展を開催し好評を博した西村一成の拠点画廊における 毎年恒例の新作展。高さ3m60cmにもなる大作「とっぴんぱらりのぷう」、100号の 「奇妙な果実」をはじめとする大小の大胆不敵なペインティング群、エロスの 充満する線描ドローイングなど・・・合計36点を発表。 注目の高まるセルフトートアーティストの最新作! 2会場同時開催 3月6日〜29日「京都場」でも旧作〜新作の秀作展を催します。 月曜と火曜休廊 12PM〜7PM 京都市中京区西ノ京南聖町6-5(最寄駅はJR・地下鉄「二条駅」) 京都場では2019年新作100号2点と2008〜2015年の作品から秀作を選りすぐり出品。 ドローイングなども展示し、この十年の作者の創作を概観します。両会場併せてご高覧ください。 尚、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、初日のレセプションと14日のアート講座開催は中止いたしました。 |
■ 記念イベント:<2月23日・日/祝・午後2時半〜> コラージュ組曲『静かな横顔のみつめるもの』by AzurVert コンテンポラリー音楽デュオのアズールヴェールによるパフォーマンスを開催。谷本光隆の作品に触発されて書き下ろされた楽曲を披露しました。公演後は作者を囲みレセプションを催しました。 |
Mitsutaka Tanimoto 当画廊初個展 Collages by Collagist 谷本光隆コラージュ作品展 2020年2月14日〜2月29日 1PM〜7PM 2/17,25休廊 掲載ページへ ★ WEB特別寄稿 by 神保京子(東京都庭園美術館学芸員) 2000年より発表活動を行い、20年にわたってコラージュ作品を創っている。 本展はギャルリー宮脇に於ける初個展で、この10年ほどの作品から秀作を選り抜き コラージュ絵画とコラージュブック全50点を展覧する。 作者来場、記念イベント開催! 2月23日(日/祝)午後2時30分〜開演 パリの国立高等美術学校、白夜祭、アートギャラリーなどでアートとの共演を展開しているコンテンポラリー音楽デュオのアズールヴェール(バイオリン南野梓+ギター谷村武彦)が、谷本光隆の作品のために作曲した無機質なコラージュ組曲『静かな横顔のみつめるもの』を、ギャルリー宮脇の螺旋階段を舞台に演奏披露するアートパフォーマンスを行います。そのあと作者の谷本さんを囲んでささやかなレセプションを催します。どなたでもご参加いただけます。どうぞお誘い合わせお越しください。(作者は2月21日、22日にも在廊予定です。) |
2019年12月3日〜15日 1PM〜7PM 月曜休廊 初日夕刻6時〜オープニングレセプション |
記念講演 ★ 巖谷國士『風土からのアート〜土と水と風と』 <11月2日・土曜・午後3時〜> 「風土」の個別性から普遍性への「出口」となって、人間と自然の失われた関係を回復する 「風土の記憶と再生」の行為としてのアートの可能性が語られました。 |
『風土からのアート〜土と水と風と』 没後二十年追悼・奥田仁展 伊勢崎淳/福田淳子二人展 2019年10月25日〜11月23日 1PM〜7PM 休廊日10/28, 11/5,11,17,18 ★★ 二つの記念イベント 終了しました ★ 11月2日(土)午後3時〜5時 講演会「風土からのアート〜土と水と風と」 講師・巖谷國士(明治学院大学名誉教授、フランス文学、美術評論)、伊勢崎淳、福田淳子 両作家も来場 →巖谷國士講演会情報 終了しました ★ 10月26日(土)午後5時〜7時 奥田仁を偲ぶ夕べとギャラリートーク トーク・飯島章仁(岡山市立中央図書館学芸副専門監) 画家のご遺族らも同席され、貴重な作品を鑑賞し、没後二十年の作者を偲びます 洋画家・奥田仁(1917〜1999)は、戦前京都で須田國太郎に師事し、独立美術協会で有望視されるも戦後は郷里に戻り、会派に属さず、自然や人生を見つめながら独自の油絵表現を確立した。備前焼の人間国宝・伊勢崎淳(1936〜)は、伝統とは革新の連鎖であると唱え、常に冒険心をみなぎらせながら備前焼の可能性を現代に拓き続けている。用途のない物質性の強いオブジェの創作では、現代美術としての表現も追究している。大学で物理学を学んだ福田淳子(1974〜)は、顔料や砂鉄といった鉱物の粒子を水中で動かすことによって表れる、不思議な形や色による未知のイメージを紙上にすくいとって定着させ作品にする。三者三様の仕事には、おのずと岡山の風土が発現するが、それはいわゆる表面的な「地方色」というものではなく、その土地の自然へと遡行し、その法理の下で、創作者の内奥に深く刻まれた原初的な記憶が引き出されている。記念パンフレット『螺旋階段』第110号を刊行。特別寄稿に、巖谷國士「風土の記憶と再生」、飯島章仁「見えるものを描き続けて〜奥田仁の絵画世界〜」を掲載。 →案内パンフレット『螺旋階段』第110号を見る(JPG1.4MB) →奥田仁のアーカイブサイト |
第二回個展 黒須信雄 展「虚空見(そらみつ)」 新作ペインティング2018〜19 2019年9月20日〜10月12日 1PM〜7PM 日・月休 <作者在廊 10月4日・5日> ★ 月刊美術「秋の話題展」に紹介されました(9月20日発売)→記事を見る 物質性を強く発する黒須信雄(1962年生まれ、多摩美大油画卒、東京在住)の絵画は、一方でその本性がまるごとどこかへ隠れ伏し、虚空に生滅している。虚空を見るとは一体どういうことか?見ようとすると見えないのに、見ないでいると見えてくる、あの感覚はなんなのか?このようなとき、絵画はまるで幻である。実をもって虚を表し、虚を通して実の如しを表す、黒須信雄の絵画がここに“顕現”する。物質を通してしか現れないにもかかわらず、非物質の世界を表す「顕現としての絵画」を追究してきた作者。驚異的なまでに丹念に描き上げられた蠢くような反復増殖の造形的文様は、見る者に眩暈を引き起こし、且つ見る者の意思することを強く喚起する。本展は、2年振り2回目の個展で、連作「虚空見(そらみつ)」を主とする新作絵画を発表。ドローイングと木彫も加え全30余点出品。存在の彼方を透視する観念世界への思索をさらに深める作者のテクストを掲載したリーフレット発行。 →案内リーフレットを見る |
Gallery's Selection, Until 14th September, 1-7PM, closed on 1,2 and 9 Sep: Joan Miro, Rene Magritte, Lee U-Fan, Johann Fischer, Keiko Minami, Akira Kurosaki, Naoki Nishiwaki, Issei Nishimura, Aya Saito, Nobuo Kurosu, Takashi Miyagawa and Tomoko Konoike <展示作家> ジョアン・ミロ、ルネ・マグリット、リー・ウーファン、ヨハン・フィッシャー、 南桂子、黒崎彰、西脇直毅、西村一成、齊藤彩、黒須信雄、宮川隆、鴻池朋子、合計50点 午後1時〜7時、9/1,2,9休廊。9/8(日)は開廊。 |
宮川隆 作品展「日々の祈り」 自動筆記ドローイング 2019年6月21日〜7月13日 1PM〜7PM 日・月休 ★ 京都新聞美術面に掲載されました(2019年6月29日)→記事を見る 宮川隆(無題 #52)76.5x54.5cm(画像クリックで拡大表示) 宮川隆(無題 #81)76.5x54.5cm(画像クリックで拡大表示) 1955年宮古島生まれの宮川隆は、グラフィックデザインの仕事のかたわら、1993年頃から自動筆記によるインクドローイングを描きはじめ、祈りを込めながら、日々取り憑かれたように描き続けてきた。「肉体の反応のままに描いてみた」というその作品は、各々に別の宇宙に属するという一本一本のラインを際限なく次々に関係付け、平面に定着するというアクロバティックな所業である。ひたすら紙上に引かれたその文字のような線描は、ケオティックだが美しい無秩序の秩序だ。森羅万象を網羅したかのようなじつに多様な造形世界を結ぶ宮川の作品は、言い知れぬ不思議さを醸し出している。このような景色、形象は、一体どこからやってくるのか!? 何を意味するのか!? 36点展示。 →案内チラシを見る(作者からの言葉を掲載しています) |
■ 記念イベント:<5月24日・金曜・午後7時〜> 潮江宏三氏(美術評論家・京都市立芸術大学名誉教授) によるギャラリートークを行い、作品を鑑賞し、 作者を偲ぶささやかな集いを催しました。 |
ヨルク・シュマイサー 遺作展 肉筆作品を中心に 2019年5月17日〜6月8日 1PM〜7PM 月曜と4/26休廊 精緻、壮麗な銅版画を生涯にわたり創り続けたヨルク・シュマイサー(1942〜2012)。生前あまり肉筆作品は発表しなかったが、世界の様々な地を旅した作者は、オーストラリア荒野の岩山風景、アンコールワット遺跡の風化した女神像、水面の光が反射するベニスの建物、線も尺度も消失した南極氷原の光景・・・など、各地で肉筆画を描いた。一枚の版から様々に異なる雰囲気の刷りを生み出すことにも積極的であった作者は、一つの図像の、微妙な、あるいは劇的な変化を、肉筆と版画の境界なく表現した。対象を見て描くことは、 “世界”の中に居る作者自身の存在を確認する行為だ。南極旅行で氷山に対峙した作者はこう語った―「その姿に対する自分の反応を創ろうと、他のどこにも同じ形では絶対に存在しないその姿を表現しようと考えたんだ。」 本展は、銅版画家ヨルク・シュマイサーの肉筆作品を中心に展覧する珍しい機会。加えて当画廊で未発表のリトグラフやアクリル板エングレーヴィングなど銅版画以外の作品も出品する。四年半ぶり二度目の遺作展。30点以上展示。 x ★ 記念リーフレットには、潮江宏三氏の特別寄稿「希代のジオグラファー、諸大陸を巡る」を掲載しています。 ☆ 6月2日まで奈良県立美術館にてヨルク・シュマイサー回顧展「終わりなき旅」が開催。公式図録刊行。 本展のリーフレットを見る 前回の2014年秋の追悼展パンフレットを見る 奈良県立美術館回顧展のチラシを見る |
■ 記念イベント:<4月12日・金曜・午後7時〜> 仲野泰生氏(京都場館長/元川崎市岡本太郎美術館学芸員)によるギャラリートークと寮美千子氏(作家/2005年泉鏡花文学賞)による書き下ろし詩の朗読パフオーマンスを行い、西村一成の絵を観る・語る、ささやかな集いを催しました。 |
没後30年◆小牧源太郎展 2019年2月1日〜3月2日 1PM〜7PM 日月休廊 京都新聞美術面に掲載されました(2018年2月16日)→記事を見る jpg画像/370kb 図版左より「パット・パルマ No.7」1983年、「エクスーデ No.3」1986年、「景観 No.11」1970年 小牧源太郎は「宇宙空間的時代」と称される晩年、画壇にあって特異な存在感をいっそう際立たせた一方、既存の美術史体系で捉えることのできない絶対孤高のヴィジョンにより、その真価を問われぬまま宙吊りになってきた。あくまで「根源的非合理性」を追究し、到達不可能の実証というパラドックス的創造過程を発見し、それを厳格に実践し、そして小牧源太郎は遂にいかなる絵画の類型からも免れる位置に立ったのであった。小牧源太郎の没後30年の今、私たちもこの画家と同じく勇敢に、理解するということを超克し、未知に臨む冒険的眼差しを持たなければならない。 小牧源太郎の戦前シュルレアリスム期の代表作の一つで、ダリの偏執狂的批判的方法による絵画を彷彿させる「フェチッシュな風景」、民俗学的主題の「道祖神図」「千人びな」をはじめ、シルエット、アンフォルメル、精霊、卵型、母胎、日輪相、眼といった小牧源太郎の主要主題/作風を網羅し、《カリファ人間》の群れを配する60年代末以降の「景観」「春蕩」「パット・パルマ」「エクスーデ」等も含む20点を展覧。 ☆ →クリックすると小牧源太郎展案内チラシを表示します。 ☆ →クリックすると小牧源太郎資料ページを表示します。 尚、京都府文化博物館でも3月3日まで総合展示室にて小牧源太郎展を開催。シュルレアリスム期の代表作で京都市美術館所蔵の「民族系譜学」「民族病理学(祈り)」「多義図形」を含む晩年までの厳選20点と関連資料が出品されました。 ☆ 西脇直毅、黒須信雄、山中現、西村一成、齊藤彩、宮川隆、山下壮らによる合計20余点と、 鴻池朋子「素焼粘土」一群を展示。 |
作者による特別講演 2018年10月27日午後3時半〜(終了しました・満員御礼) 黒崎彰 「イメージのカオス・1965年」 講演終了後は新刊著書「世界版画全史」のサイン会を催しました。 |
出品作家:鴻池朋子/谷本光隆/クリスティーヌ・セフォロシャ/西脇直毅 ↓ バナーをクリックして案内カードを見る ↓ |
Swiss Artist, Christine Sefolosha, The First Solo Exhibition in Japan at Galerie Miyawaki クリスティーヌ・セフォロシャ 日本初個展 2018年6月1日(金)〜6月30日(土) 1PM〜7PM 日月休廊 京都新聞6月16日美術欄展評トップに取り上げられました(小吹隆文筆)→記事を見る ★ 記念リーフレットを見る/読む ←「鹿になった自画像」2013年 木炭 92x66cm Christine Sefolosha クリスティーヌ・セフォロシャ略歴/1955年スイス生まれ。1975〜1982年南アフリカに居住。1988年ローザンヌで初個展。90年代以降、パリ、シカゴ、ニューヨークなどでも個展発表。アル・サンピエール(フランス)、ムゼウム・イム・ラガーハウス(スイス)、アメリカン・ヴィジョナリーアート・ミュージアム(アメリカ)といったアウトサイダーアート系の主要な研究展示機関でも紹介されてきた。2015年に大部のモノグラフ「Timeless Wanderer(永遠の彷徨者)」を出版。現在レマン湖畔で創作に勤しむ。 ↓ 下各画像をクリックすると別ウィンドウに拡大画像が表示されます ↓ ↑「歩く木」2017年 モノタイプ, 色鉛筆 58x83cm 「赤ずきん」2015年 モノタイプ, 色鉛筆, クレヨン 40x40cm ↑ 「聖エリギウス」2016年 98x70cm モノタイプ、色鉛筆 ↑ |
猫だらけ!驚異のボールペン画 Naoki Nishiwaki - The 2nd Solo Exhibition at Galerie Miyawaki 西脇直毅 新作展 2018年4月12日(木)〜5月19日(土) 1PM〜7PM 日月休廊および 4/29〜5/7連休 ★ 案内チラシを見る/読む 西脇直毅略歴/1977年大阪府生まれ。2002年成安造形大学(滋賀)卒業。2007年岐阜県立情報科学芸術大学院大学(IAMAS)修了。2009年よりボールペンによる絵画制作に専念。2012年「大阪府現代アートの世界に輝く新星発掘プロジェクト」最優秀賞。13年同展特別賞連続受賞。2015年国際芸術コンペティション「アートオリンピア」審査員(建畠晢)特別賞。埼玉県立近代美術館ほか巡回「すごいぞ、これは!」展に建畠晢氏の推薦で出品。2016年4月にギャルリー宮脇でデビュー個展。2017年2月Art in Park Hotel Tokyoで小牧源太郎との二人展。2017年12月よりケルンを皮切りとする国際交流基金の海外巡回展「超絶技巧の日本」展に出品。 各画像をクリックすると別ウィンドウに拡大画像が表示されます。 |
THE SIXTH SOLO EXHIBITION AT GALERIE MIYAWAKI, SIXTH SENSE 西村一成 個展 2018年2月8日(木)〜3月3日(土) 1PM〜7PM 日月曜休廊 直感、衝動、第六感によって掘り出される人間像。 当画廊未発表であった近作の優作と新作による第六回個展。 僕は日々ひたすら絵を描きつづけている。呼吸し、食べ、排泄し、眠るのと同じようにだ。線は僕の肉体の延長としてうねり、色は僕の精神の明滅を激烈に映し出す。それは世界との直感的な交錯によって瞬発的に繰り出される。描きあげた末に僕は疲れ果てて倒れ込む。そのとき絵は、僕と不可分な、一人の人間のナマの姿だ。しかし決して個人的な表現として完結はしない。人は抗うことのできない天変地異の世界を生き抜いているが、いかに時空的に隔たっていようとも、その波動は今ここに伝わってくる。僕にできることといえば、その波を感受し、祈ることしかない。だから僕の絵の中に彫り出される図像は、祈らずにいられない根源的衝動が形づくる現実だ。どんな状況であれ、人はこの世界を必要としている。僕も日々ひたすら世界を感じつづけている。僕自身と、そして誰かの生(せい)のために。 ★ 案内チラシを見る/読む ★ 英文レビュー記事和訳(PDF1.5MB) ★ 西村一成 Paintings2013-2014 オンラインカタログ |
黒須 信雄 展 2017年12月5日(火)〜24日(日) 1PM〜7PM 会期中月曜のみ休廊 <初日夕刻と二日目に作者在廊> 美しい織物のように集積し増殖する無限の筆触は、微細な振動によって粒立った表面が渦を成して螺旋状に上昇 下降するような眩暈を引き起こす。驚異的なまでに丹念精密に描かれる造形的文様は、図像を表すために為され た<実>の表現ではなく、<虚>の存在を意志することを見る者に喚起する。<虚>の側に在る“未出現”のもの は、絵具に触れる度にその痕跡を残しながら絵画の深奥へとその本質を隠しつづける。存在の彼方に有りもしな いものを透視するアニミズム的、神道的思考によって存在形式を転換するこれら絵画は、「未だ然らず」の状態 の磁場であり、見る者の意志が介在することによって絵画として“顕現”するのである。 この形而上学的な絵画理論は、「夜良比(やらい)」と題された本展出品の2016-17年新作の大小作品すべてに 等しく貫かれている。100号2点含む新作アクリルペインティング20余点と連作木彫「虚裔(うつろのちすじ)」 を発表する待望の関西初個展。 (作品画像は左より「夜良比No.32」60.5x50cm、「夜良比No.26」65x50cm、「夜良比No.39」53x45.5cm) ・・・存在の根元と窮極に関わる限り、絵画も亦無限の謎であり続ける。その謎に翻弄され続けることは いつしか<私>なるものを何処かへと放逐させて了う。かくして、不可能性の彼方で意志は非意志と結ばれる。 (本個展に寄せられた作者テクストより) →→→ 作者テクスト掲載のパンフレットを見る |
◆2017年10〜11月の<2F常設ルーム> ローズマリー・コーツィー ブルーノ・レティ 黒崎彰 山中現 黒須信雄 鴻池朋子 西脇直毅 小幡正雄 ミシェル・ネジャー フランチェスコ・クレメンテらによる 作品三十余点を出品いたしました。 |
オーストラリア現代絵画の重鎮による故郷イタリア回帰の新作展 ブルーノ・レティ展「ASSONANCES」 2017年10月7日(土)〜29日(日) 1PM〜7PM 会期中月曜と15日・22日の日曜休廊(初週と最終日の日曜は開廊) そこにこそ、レティの芸術の尽きせぬ魅力があるのだ。」(岡田温司寄稿結びより) ブルーノ・レティ(Bruno Leti 1941〜 イタリア生まれ)はメルボルンを拠点に活動し、ペインティングとモノタイプを主たる表現技法に用いるオーストラリアのたいへん著名な画家。本展に付されたタイトル《ASSONANCES》は「類音」の意。空間的・時間的・視覚的な旅を通じ、様々な文化、記憶、感触などが、画家の精神の中で響き合い溶け合って、新しいけれどもどこか懐かしい響きで奏でられる音楽のような作品が制作された。2005年の日本初個展以来、四度目の来日展となる本展では、ペインティング、モノタイプ、グワッシュ画、版画など30点を発表。老境に入った巨匠画家ブルーノ・レティの、イタリア回帰とモランディへの傾倒を顕著に感じさせる最新作を発表する。初日作者来日。 記念パンフレットには、京都大学大学院教授でモランディ研究も知られる岡田温司氏による特別寄稿「追憶のイタリア〜ブルーノ・レティ展に寄せて」を掲載。またブルーノ・レティ自身による《ASSONANCES》と題された創作ステートメントも併載。図版13点全カラー。 →→→ 記念パンフレットを読む |
ホロコーストのトラウマを生き抜いたアーティスト 没後10年 ローズマリー・コーツィー展「死を超えて」 2017年9月2日(土)〜24日(日) 1PM〜7PM 会期中月曜と10日・17日の日曜休廊(初週と最終日の日曜は開廊) →→→ 記念パンフレットを読む |
『アール・ブリュット 野生芸術の真髄』 (杉村昌昭訳、人文書院刊) 出版記念・特別対談 杉村昌昭 × 鈴木創士 『野生芸術の創造力』 2017年9月2日(土)午後3時〜 (終了しました・満員御礼) |
ミシェル・テヴォー原著『アール・ブリュット 野生芸術の真髄』(杉村昌昭訳、人文書院刊)出版記念 アール・ブリュット作品特別展示 下記の総勢20余名の作者による40点以上を出品。 ハンス・クルージー Hans Krusi 1920〜1995 スイスアール・ブリュット, ART BRUT アンドレ・プルー Andre Prues 1967〜 ベルギーアール・ブリュット, ART BRUT ヨハン・フィッシャー Johann Fischer 1919〜2008 オーストリアART BRUT ヨハン・ガーバー Johann Garber 1947〜 オーストリアアール・ブリュット, ART BRUT ガストン・トゥシェール Gaston Teuscher 1903〜1986 スイスART BRUT アンナ・ゼマーンコヴァー Anna Zemankova 1908〜1986 チェコART BRUT マッジ・ギル Madge Gill 1882〜1961 イギリスアール・ブリュット, ART BRUT ジョヴァンニ・アブリニャーニ Giovanni Abrignani 1899〜1977 イタリア ウシ・ポンプ Uschi Pomp 1959〜 ドイツアール・ブリュット, ART BRUT マルタ・グリュネンヴァルト Martha Grunenwaldt 1910〜2008 ベルギー イグナシオ・カルレス=トルラ Ignacio Carles-Tolra 1928〜 スペイン ドワイト・マッキントッシュ Dwight Mackintosh 1906〜1999 アメリカ フランソワ・ビュルラン Francois Burland 1958〜 スイスART BRUT ジェラール・サンドレイ Gerard Sendrey 1928〜 フランスART BRUT F.S-ゾンネンシュターン Friedrich Schroder-Sonnensternアール・ブリュット ヨーナス・オイゲン・コンラート Jonas Eugen Konrad 1953〜 スイスART BRUT アンドレ・ロビヤール Andre Robillard 1931〜 フランスアール・ブリュット フェルディナン・シュヴァル(写真) Ferdinand Cheval 1836〜1924 フランス 写真家/クロヴィス・プレヴォー Clovis Prevost 1940〜 フランス ミシェル・ネジャー Michel Nedjar 1947〜 フランスアール・ブリュット, ART BRUT 桑原敏郎 Toshiro Kuwabara 1953〜2014 日本アール・ブリュット, ART BRUT 小幡正雄 Masao Obata 1943〜2010 日本アール・ブリュット, ART BRUT 終了しました ★ 満員御礼 ★ 会期初日の9月2日(土)午後3時〜 アール・ブリュット特別対談/杉村昌昭 × 鈴木創士『野生芸術の創造力』 |
黒崎彰 展 2017年7月1日(土)〜7月23日(日) 1PM〜7PM 会期中月のみ休 図版左より「近江八景の内 粟津の晴嵐(2010)」「赤い闇4(1970)」「時の軌跡(1981)」 「・・・氏の発表の経緯をたどるとき、そこに通奏低音のように響いているのが、むしろ近代性を批判し、相対化しようとする態度ではないか・・・近代的な普遍性を志向するのでなく、カリグラフィックな筆触や紙の素材感といった、アジア的な風土性を強調するのも、それに繋がる態度だろう・・・60年代は横尾忠則や土方巽にみられるように、前近代的・土俗的な表象が近代批判の態度として注目された。氏の表現はこうした動向と繋がっていたのだと思う。それを内在化させ深化させながら制作を継続してきたことが、変貌を重ねながらもその作品世界を首尾一貫したものにし、その成果を今日も意義あるものにしているのである。」(記念リーフレット掲載、野口玲一氏による寄稿「黒崎彰の芸術、その反近代性」より抜粋) →→→ 記念リーフレットを読む |
伊勢崎 淳 個展 「現代美術としての備前焼」 2017年5月13日(土)〜6月11日(日) 1PM〜7PM 会期中月のみ休 作品写真左より「風雪」 H65cm、「魑魅魍魎」H61cm、「クレイ・ボール」H50cm 案内ちらしを見る 5月13日午後3時〜オープニングイベント★巖谷國士講演会「現代美術としての備前焼」を催します。 【終了しました。満員御礼】作者も来場し講演後はサイン会を行いました。 講演会情報を見る |
4月◆齋藤修展開催中の<2F常設ルーム> 小牧源太郎 黒須信雄 鴻池朋子 西脇直毅 西村一成 アンナ・ゼマーンコヴァー ブルーノ・レティ ミシェル・ネジャー フィリップ・ザクサー らによる作品三十余点を出品いたしました。 |
2017年 2月25日 (土)〜 3月19日(日)1PM〜7PM 月のみ休廊 ☆ 馬場駿吉氏のテクストを掲載した個展リーフレットを見る 西村一成は、日々“生”の全エネルギーを創造に注ぎ込んでいる。描くことへの情熱がいつもグツグツと煮えたぎっている。まるで荒ぶる大地の裂け目から噴き出すマグマのようにだ。彼は野蛮さと壊れやすさを同時に兼ね備えている。その創造は本能的で、作品には彼の極めてセンシティブな精神の震えが直接的に流露している。感情→行為→物質のオブジェと化した絵画はまるで「生のままの芸術」の衝撃だ。予測不可能な生の一瞬への、避けることのできないリアクション=クリエイションの、絶え間なく押し寄せてくる波動を全身全霊で受けとめて、画家は今日も描き続けている。本展はギャルリー宮脇における5回目の個展。新作ペインティング25点を発表します。 西村一成略歴 1978年生まれ。愛知県生まれ、名古屋市在住。 池田満寿夫記念芸術賞佳作、青木繁記念大賞展、シェル美術賞展(以上07年)、リキテックスビエンナーレ(08年)、トーキョーワンダーウォール(09年、13年は入賞)、宮本三郎記念デッサン大賞展(11年、13年も)、愛知アーツ・チャンレンジ(12年)、FACE損保ジャパン日本興亜美術賞展(15年)等々、数々のコンクールに入選・受賞。 ギャルリー宮脇での個展は「絵画=内面の表皮」(2011年)「目の中の目」(2012年)「幻たちのブルース」(2014年)「ISSEI AND THE DEVIL BLUES」(2015〜16年、同タイトル個展は名古屋栄、東京銀座でも各々規模と内容を異にして連続開催) ←2016年10月「あいちからの発信/発進―あいちから世界へ」名古屋市民ギャラリー矢田での連作「叫び」展示の様子(50号4点と40号Sの連作) 旧作ギャラリー→★ 西村一成 Paintings2013-2014 オンラインカタログ |
2017.2.11-12 東京汐留のパークホテルにて開催されたアートフェアAiPHT2017に出展しました。 -------------------------------------------------------------------------- 小牧源太郎(1906-1989 京都)西脇直毅(1977- 大阪) 2018年春に創業60周年を迎えるギャルリー宮脇が、時代を超え、衝撃的ともいえるクリエイティビティで 唯一無二の世界観を表現する新旧2名の作家を関西から紹介。 戦前、日本におけるシュルレアリスム絵画の代表的傑作を生んだ小牧源太郎。その後、仏教や土俗的・民俗学的な主題を取り上げ、日本に固有の精神世界を追究した。さらに独自の宇宙論的世界観を表す奇想かつユーモラスな画風を展開し、生涯を通じて孤高・異貌の画業を歩んだ。その美学は時代性を超越している。小牧源太郎は、“個”と大宇宙のヴィジョンを同時に、等価に、絵画に表現する稀有な造形力をそなえた天才であった。代表的主題はいつも大作で制作されたが、当フェアは同主題による小品群を紹介する貴重な機会。 →小牧源太郎特設ページへ 2016年春の当画廊でのデビュー個展で成功を収めた西脇直毅。無限増殖するネコ文様や縄目が画面を埋め尽くす驚異の「ボールペン画」は大きな注目を集めた。驚かされるのはオブセッショナルな常同反復の無類さだけではない。自在に生長する縄目の渦の自然で伸びやかな様。一匹一匹が異なる表情をしたネコたちの各々にポーズをとる可愛らしさ。またそこに異種の動物が紛れ込んでいるのを見つける楽しみ。カラーペンを用いれば目にも綾なる色彩世界が紡ぎ出される。豊かな才能とポエジーに満ちあふれた新鋭、当フェアで都内初登場。 デビュー個展パンフレット『螺旋階段』第104号・西脇直毅初個展特集 建畠晢氏による特別寄稿掲載→紙面画像を見る |
坂爪厚生銅版画展 2016年 12月3日(土)〜 12月18日(日) 1PM〜7PM 月曜休廊 メゾチント技法による銅版画で知られる坂爪厚生。「シャツの劇場」と銘打たれた最新シリーズでは、デジタル化された情報の氾濫する時代にあって人間の本性にあるべき野性が希薄化されていく情況を可視化し、非常にシニカルな視点を携えながら奇怪かつユーモラスなイメージを展開しています。本展ではこの他にも、内実を喪失した仮想のネット世界を表した前シリーズの京都未発表作や、70年代から80年代にかけて制作された「キューピー」シリーズなど初期代表作も併せ、全三十余点を展覧。坂爪厚生のギャルリー宮脇における四年半ぶりとなる京都での個展。 ↑ イメージをクリックでチラシ両面を拡大表示 → 坂爪厚生ギャラリー(旧ページ) |
★ 巖谷國士 特別講演会 11月19日(土)午後3時〜 「絵画のシュルレアリスム アンドレ・ブルトン再発見」 シュルレアリスム研究の第一人者/実践家である巖谷國士氏の ギャルリー宮脇における第4回目の特別講演会。 ★巖谷國士 at ギャルリー宮脇の紹介ページ★ |
「シュルレアリスムと絵画」 2016年 11月1日(火)〜 11月19日(土) 1PM〜7PM 月曜休廊 ★ 但し、11月19日午後3〜5時の講演会開催中は有料参加者のみの入場となります。ご了承下さい。 ジョルジョ・デ・キリコ Giorgio de Chiricoシュルレアリスム S.W.ヘイター Stanley William Hayterシュルレアリスム サルバドール・ダリ Salvador Daliシュルレアリスム マン・レイ Man Rayシュルレアリスム ジョアン・ミロ Joan Miroシュルレアリスム マックス・エルンスト Max Ernstシュルレアリスム ロベルト・マッタ Roberto Mattaシュルレアリスム エンリコ・バイ Enrico Bajシュルレアリスム ヴィフレド・ラム Wifredo Lamシュルレアリスム アンドレ・マッソン Andre Massonシュルレアリスム イヴ・タンギー Yves Tanguyシュルレアリスム ルネ・マグリット Rene Magritteシュルレアリスム ヴィクトル・ブローネル Victor Braunerシュルレアリスム F.S-ゾンネンシュターン Friedrich Schroder-Sonnensternシュルレアリスム ギュスターブ・モロー Gustave Moreauシュルレアリスム ワシリー・カンディンスキー Wassily Kandinskyシュルレアリスム フェルディナン・シュヴァル Palais ideal du facteur Chevalシュルレアリスム クロヴィス・プレヴォー Clovis Prevostシュルレアリスム アンドレ・ブルトン Andre Bretonシュルレアリスム ★会期最終日の11月19日(土)午後3時〜 巖谷國士氏による記念講演があります。要申し込み→詳しい情報 |
池田良二 銅版画展 2016年 10月1日(土)〜 10月23日(日) 1PM〜7PM 10/3, 11, 17 休廊 ★ 記念パンフレット『螺旋階段』第106号特集刊行、特別寄稿掲載 建畠晢「静謐なる闇と光のドラマ」→紙面画像を見る ★ 記念レセプション&サイン会:10月8日 午後5時〜7時(画集は会場で販売いたします) 日本を代表する版画家として国際的に活躍する池田良二(1947年生まれ、武蔵野美術大学教授)。北海道根室を出自とする作者は、1980年代末、岬に廃墟となって遺された旧落石無線局を改修してアトリエとし、その特殊な時空、磁場をイメージに捕らえてきた。近年は、さらに周辺の自然風景へと視線を拡げ、土地の霊性と深く関わっている。 作者の主技法であるフォトエッチングは、写真がイメージの起点を成すが、そこに内的なヴィジョンが複雑に織り重ねられていく過程が介在する。強いマチエールは、普遍化された場所性と、作者の精神性の刻印であり、堆積した深遠な時間を湛えている。 画集『池田良二 アートワーク1975-2016 静慮と精神の息吹』出版記念となる本展は、作者の京都初個展でもある。2013〜16年の最近作をはじめ、旧作含め全四十余点を紹介。 作者まえがきより「静慮と精神の息吹」(抜粋) 銅版に対峙することで自らの内へ内へと意識が誘われ、淡い光と深い闇とをもってその版に定着することに長い時をかけてきた。それが数年前に廃墟の中に「銅の茶室」をつくろうと発想した時から、意識の流れはその向きを変え、私を取り巻く外界、とりわけ生まれ育った風土と自然が私を強く惹くようになった。一面の笹原、点在する針葉樹の群れ、そしてそれらを包む闇のような海霧。間断なく流れる霧にあわせて、見えるものと見えないものとの境界は限りなく曖昧となる。茶の湯に云う「冷え枯れた磧の道」を想起させるその風景が、私に暗示を与え、私自身の生命の韻律を顕現させる。 「池田良二 アートワーク1975-2016 静慮と精神の息吹」(武蔵野美術大学出版局刊) ISBN978-4-86463-052-8 30×20×2cm/184頁/129図版 序文:酒井忠康(美術評論家/世田谷美術館館長) テキスト:数森寛子(愛知県立芸術大学美術学部准教授) 価格 3,500円+税 作者自筆サイン本! 会場で販売いたします. 通販送料200円、合計3,980円、手数料無料払込用紙同封でお送りします. |
秘密の創造、最後の断片・・・
The Remaining Works of Toshiro Kuwabara 1953-2014 2016年 7月12日(火)〜 7月30日(土) 1PM〜7PM 月のみ休廊 桑原敏郎(1953〜2014年 茨城県)は、成人後の40年間を完全な孤独の中で過ごし、その間断続的に木炭や鉛筆で幻想的なドローイングを描いた。十代で澁澤龍彦の芸術思想、巖谷國士のシュルレアリスムに心酔し、二十歳の頃、弟・桑原弘明を連れて観に行った四谷シモンの人形展に大いに創造心を触発されたという。そんな兄の影響もあってか、弟もオブジェを造る作家になった。60歳のとき末期癌で死を目前に感じた敏郎は、はじめて自身の創作を弟に明かした。そして亡くなった年の暮れ、巖谷國士のテクストを得て、桑原敏郎の作品は奇跡的に世に紹介されることとなった。半裸の少女が登場する、秘密の物語に彩られた色鉛筆のミニアチュール作品群など、多点数が欧州の著名なコレクションに収蔵されたため、日本には今や希少な個人所蔵品が残るのみとなった。本展は、2015年春の当画廊における色鉛筆小品の展示につづき、残存する桑原敏郎の遺作を画廊で公開する最後の機会になるだろう。その謎に満ちた作品世界は、人がなぜ創造するのかという根源的な問いについても考えさせてくれる。(28点出品) ★ 画集「もうひとりのイブ」 文/巖谷國士・四谷シモン ¥1800(税・送料別) 販売いたします。 |
2016年7月1日preview・2日・3日 ホテルグランヴィア大阪26階 Room#6211 鴻池朋子、黒須信雄、フィリップ・ザクサー 3作家作品を出品いたしました。 文明と野性、虚と実、生と死・・・美術はそれら諸相の境界に生まれ落ちる。 在るものに似たものに変化しながら、在りもしないものをたっぷりと孕みながら、しかしたしかにここに在るものとして。 |
玉本奈々新作展 原動―いのちの始原 Nana Tamamoto - New Works 2014-16 2016年 5月21日(土)〜 6月12日(日) 1PM〜7PM 月のみ休廊 特集パンフレット『螺旋階段』第105号:三谷渉(田辺市立美術館学芸員)特別寄稿掲載 →紙面画像を見る 玉本奈々(1976年生まれ、富山県出身)は、繊維造形物によるレリーフ状絵画とインスタレーションで知られる、気鋭の現代美術家。細かにミシン糸が縫い込まれ、あたかも古木の樹皮か珊瑚のような質感のオブジェと化した布やガーゼの塊と、飛沫状の着彩、樹脂による凸状波紋など、筆で描いた絵画とは異なる豊穣な物質的マチエールが特徴。さらに近年は素材に紙も使用するようになり、独特の風合いと奥深い色彩を醸す作品は、ますます多様な展開をみせている。 玉本奈々は、その抑えきれない創造エネルギーによって、不滅の生命力を見つめ、祝福するという、美術の原初的な力を具現する稀有なアーティストである。 本展はギャルリー宮脇における玉本奈々の三回目の新作個展で、2014年以降これまでに制作された作品を発表。100号大作から小品まで三十余点を出品。 『原動―いのちの始原』・・・それは抽象的なものではなく、どこまでも玉本さんの個的な、内的な体験からつかみとられた『原動』である。 (三谷渉氏寄稿文より) <玉本奈々略歴> 1998年成安造形大学卒業。2004年VOCA展出品。同年富山の国登録文化財、豪農の館・内山邸と薬種商の館・金岡邸で個展。2007年五箇山相倉合掌造り集落、高桑家・山崎家で個展。同年富山県立近代美術館企画「とやま現代作家シリーズ〜時の中で」出品。2009年文芸社ビジュアルアートより自著の絵物語「マスクの旅路」を刊行。2010年京都造形芸術大学大学院芸術研究科修了。2012年尼信博物館で個展。2014年枚方市平和の日記念事業企画として市民ギャラリーで個展。2015年合掌造り集落世界文化遺産登録二十周年記念事業として五箇山の菅沼合掌造り集落、羽馬家で個展。ギャルリー宮脇での新作発表個展に、2011年「生への思念」、2014年「向き合う時間」がある。 図版は上「Suspenders」162×130cm、左「ホタルのヒカリ」116×116cm |
西脇直毅 初個展 オブセッションとユーモアObsession and Humour 2016年 4月1日(金)〜 4月24日(日) 1PM〜7PM 月のみ休廊 『螺旋階段』第104号・西脇直毅初個展特集、建畠晢特別寄稿掲載→紙面画像を見る 驚異のボールペン画! 現代アートの世界に輝く超新星。 初個展で近年の快作を一挙紹介。 緻密な線描によるネコ紋や縄目紋が増殖、反復するパターンを無限の想像力によって描く異才、西脇直毅(1977年生まれ)。近作・新作約50点を一堂に紹介する待望の初個展。 (建畠晢評)「尋常ではない持続力を要するであろうその機械的な作業から、独自の芳醇なる感受性を印象付けずにはおかない作品群が生み出され続けていることには驚かざるをえない」 (南嶌宏評)「目を近づけてみれば、その一筆一筆には一切の迷いがなく、いわば完全なる自由を獲得しようとする確信に満ちた意志によって世界が開かれていく姿にも見えてくる」 驚かされるのはオブセッショナルな描かれ方だけではない。紙上で自在に生長する縄目の渦の伸びやかな様。一匹一匹異なる表情をしたネコが各々にポーズをとるユーモラスさ。またそこに神出鬼没に異種の動物が紛れ込むのを見つける楽しみ。カラーペンや色鉛筆が用いられれば目にも綾なる色彩世界が紡ぎ出される。どの作品も作者の豊かな才能とポエジーに満ちあふれている!初個展で全紙に描いた大型作品からキャンバス小品、ハガキサイズまで、約50点を発表。<西脇直毅 略歴>1977年大阪府生まれ。現在大阪市在住。2002年成安造形大学(滋賀県。立体造形クラスに入学後、情報デザインに転向)卒業。07年岐阜県立情報科学芸術大学院大学(IAMAS)修了。在学中はメディアアートに進んだが自身では絵を描き続け、それこそが自分の創作の道と認め、現在まで主にボールペンによる絵画制作に専念している。12年大阪府現代アートの世界に輝く新星発掘プロジェクト最優秀賞。13年同展特別賞連続受賞。15年国際芸術コンペティション「アートオリンピア」審査員特別賞。埼玉県立近代美術館ほか巡回「すごいぞ、これは!」展に建畠晢氏の推薦で出品。 |
西村 一成 新作展 ISSEI AND THE DEVIL BLUES 2016年 2月16日(火)〜 3月19日(土) 1PM〜7PM 日・月休廊 絵画・・・それは感情の激烈なほとばしりだ。 ブルースのように、うねり、震えている! 西村一成(いっせい)は、自身の破片として独白記のごとく日々絵画を制作するセルフトート(独学)の突出した画家。人間の生・性・悦・鬱と直に向き合いながら創造の一瞬のチャンスを逃さず、表現の本質をつかみ取る。新作で多く描かれている人物像のフォルムは、作者の大きな身振りによって激しくうねりながら画布の上で色彩と筆跡の塊と化し、絵画の深淵から荒い呼吸音をたてているようである。本展は当画廊での1年半振り4回目の個展。2015年制作の新作から選り抜いた30点を発表。★記念パンフレット『螺旋階段』第103号特集・いしいしんじ、鈴木創士 ダブル寄稿掲載→紙面画像を見る <西村一成 略歴>1978年生まれ。愛知県在住。池田満寿夫記念芸術賞佳作、青木繁記念大賞展、シェル美術賞展(以上07年)、リキテックスビエンナーレ(08年)、トーキョーワンダーウォール(09年、13年は入賞)、宮本三郎記念デッサン大賞展(11年、13年も)、愛知アーツ・チャンレンジ(12年)、FACE損保ジャパン日本興亜美術賞展(15年)等々、数々のコンクールに入選・受賞。ギャルリー宮脇での個展は「絵画=内面の表皮」(2011年)「目の中の目」(2012年)「幻たちのブルース」(2014年)。「ISSEI AND THE DEVIL BLUES」は各々規模と内容を異にして名古屋(2015年12月)、銀座(3月7日〜19日 十一月画廊)でも開催。 ★ 西村一成 Paintings2013-2014 オンラインカタログを見る |
W企画展★2Fギャラリー ジェラール・サンドレイ展 Visages/顔 創造についての革新的思索<クレアシオン・フランシュ> の創始者が描く、万華鏡のように変幻する顔・顔・顔! ジェラール・サンドレイ(Gerard Sendrey)は、1928年生まれ、フランスのボルドー近郊を拠点に活動する画家。その絵画とドローイングには、大胆な線、衝動的な動き、偶発性を画面上に盛り込むオートマティックな手法が取られるにもかかわらず、立ち現れたイメージには、豊かな効果を生み出す異様なほどに細心な配慮と、見事に調和した造形的構想が見てとれる。 本展では20cm角のフォーマットに描かれた「Visage 顔」の連作40余点を発表。自由自在の描線と色彩は、カラフルでキュビスティックで、あたかも万華鏡に映し出され無限に変幻する顔々の像を写し取ったかのようだ。作品から放たれる視線が激しく交錯する高密度の展示空間で、絵を見る人を幻惑的体験に誘う。 ジェラール・サンドレイの初邦訳論集、デュビュッフェのアール・ブリュット の本質を語る! B6判 144頁 ハードカバー モノクロ60図版掲載 神戸新聞書評記事を見る 日経新聞紹介記事を見る 美術評論家・勅使河原純氏HP書評を見る ジャン・デュビュッフェ亡き後のアヴァンギャルドの最もマージナルな領域を 渉猟してきた著者は、現代芸術におけるデュビュッフェの数少ない精神的継承 者。書き下ろし「アール・ブリュットの歴史、歴史上のアール・ブリュット」 代表作「クレアシオン・フランシュ宣言」ほか本邦初訳の精選論集でアール・ ブリュットを超え現代美術に対峙する新しい時代の生(せい)の芸術を唱道す る。革新政治家ノエル・マメール、美術史家ミシェル・テヴォーほかのテクス トも収載。久保田亮訳、ギャルリー宮脇独自編集。 2013年10月 ギャルリー宮脇刊 本体定価2700円 ISBN 9784990243562 |
特別イベント/2015年12月19日午後3時〜〔終了しました〕 いしいしんじ ★ 砂漠と夜空の「その場小説」 <ディーン・ボーエンに捧げる> ディーン・ボーエン日本デビュー20周年記念展開催記念 詳しい情報 いしいしんじのイベント |
ディーン・ボーエン 日本デビュー20周年記念展 2015年11月28日(土)〜 12月20日(日) 1PM〜7PM 月曜のみ休廊 1995年に銅版画の実力派作家としてギャルリー宮脇で日本デビューを飾ったオーストラリアのアーティスト、ディーン・ボーエン(Dean Bowen 1957〜)。 ナイーブな詩情と豊かな想像力、プリミティブなユーモアがあふれる大胆不敵な創作は日本でも人気を博し、その作品の前ではいつも鑑賞者の笑顔が絶えません。ディーン・ボーエンはオーストラリアでは油絵や彫刻の大作を発表し、公立美術館での個展やパブリック・アートの委嘱制作を次々と行ない、スケールの大きな活動を展開しています。 本展はディーン・ボーエンの旧作銅版画代表作と、水彩、油絵、新作リトグラフなども併せ合計約60点を展覧致します。 特別寄稿に谷川晃一(画家・美術評論家)『子どもに向かって成長してゆく画家』を掲載 ※ 会期中は会場にて無料配布、またご請求の方には無料送付致します。 ・イベント「いしいしんじの<その場小説>」 【終了しました】 12月19日(土)午後3時〜(定員あり・予約先着順・¥500) ※ 当画廊まで、名前/参加人数/メールアドレスとお電話番号をお知らせ下さい。 |
2015年10月23日(金)〜 11月15日(日) 1PM〜7PM 月曜のみ休廊 ドワイト・マッキントッシュ(Dwight Mackintosh 1906〜1999 カリフォルニア)は、出生直後の脳損傷による重度障害で、半世紀以上もの入院生活を余儀なくされたが、72歳になって病院外での生活をはじめてから、おびただしい数のドローイングを制作した。ドワイト・マッキントッシュはペンを持つと陶酔したようになり、手をグルグルと回転させ、特徴的な線で人物、動物、乗り物などを描く。あまりの興奮状態で描画の最中に気を失うことすらある。余白や裏面にはしばしば判読不能の文字が書き連ねられる。図像と文字の混沌とした融合には、事物と言葉の区別なしに線の行方のみに純粋に取り憑かれ戯れる幼児のような心的状態がみてとれる。ドワイト・マッキントッシュの創造は完全に自己完結した表現であり、そこには他の芸術作品や既存の文化の影響はない。無垢な段階に腰を据えたまま老年を迎え描くことをはじめたドワイト・マッキントッシュは、通常人が自我形成に伴い手放してしまう創造的資源を自由に耕すというチャンスを獲得した稀有な画家である。 アメリカのアール・ブリュットの代表的な作家であるドワイト・マッキントッシュの日本初個展となる本展では、厳選した30点の作品で、作者の人生と創造の『生のままの軌跡』を紹介する。 |
志村洋子 × 柄澤齊 公開対談 2015年7月5日(土)午後3時〜 「水の話 火の話」 詳しい情報 中写真:志村洋子氏の裂で表装した自作の木口木版画を見せる柄澤氏。 右写真:志村ふくみ氏も飛び入りでお話し下さいました。机上にはニガヨモギが置かれました。 |
2015年 6月20日(土)〜 7月12日(日) 1PM〜7PM 月曜休廊 木口木版画の第一人者として知られる、柄澤齊(からさわひとし、1950年生まれ)は近年、絵画に取り組んでいる。 その技法は独自のもので、版表現とも近接なモノタイプやコラージュを多用しながら、和紙に墨をぼかしたり、 流したり、また細密な描画を加えたりして、「書かれなかった物語」の一場面を絵画世界に展開している。 『水の法 火の法』と題された本展は、自然の囁きに耳を澄ませ、その暴威をどう見据えるかといった 暗示を孕み、破壊と芽吹きを約束する神話的オマージュを軸にした新作群で構成する。 京都での8年振りの個展となり、近作も併せて全約40点を展示。 左「春」913×1160mm 右「燎原の風」923×1200mm ともに2015年新作、 和紙、墨、アクリル、顔料、水彩、色鉛筆による混合技法 ▲ 記念パンフレット『螺旋階段』第101号を刊行致しました。志村ふくみ特別寄稿掲載 展覧会期中は無料配布致します。 |
杉村昌昭 × 鈴木創士 公開対談 2015年5月30日(土)午後3時〜 「創造と狂気」― 絵画と精神疾患 詳しい情報 哲学者・精神分析家であったフェリックス・ガタリと、狂気の詩人と呼ばれた アントナン・アルトーに精通する二人の論客の熱い対話が行なわれました。 |
巖谷國士講演会 2015年4月26日(日)午後3時〜 「アール・ブリュットとシュルレアリスム <境界>のない世界へ」 + 桑原弘明スコープ鑑賞会 詳しい情報 シュルレアリスム・ユートピア・メルヘンにつづいて、日本では本来の意味に理解されていない 【アール・ブリュット】(生のままの芸術)をテーマに、シュルレアリスム的視点から、 新しくボーダーレスな思考とまなざしを提唱。 ★ 講演後はサイン会と、オブジェ作家・桑原弘明のスコープ鑑賞会を行ないました。 ★巖谷國士 at ギャルリー宮脇の紹介ページ★ |
アール・ブリュット <境界>のない世界へ 2015年4月23日・24日・25日・26日【4日間限定】11AM〜7PM 真に<境界>のない世界とは・・・ 異能者や無垢者の作品を通して人間の創造の根源に迫る。 昨年発見された故・桑原敏郎の小さな色鉛筆画をはじめ、 アンティエ・グメルス Antje Gummels ゾンネンシュターン Friedrich Schroder-Sonnenstern マッジ・ギル Madge Gill アンナ・ゼマーンコヴァー Anna Zemankova ユージン・ヴォン・ブルチェンハイン Eugene Von Bruenchenhein ハンス・クルージー Hans Krusi ヤンコ・ドムシッチ Janko Domsic ヴィクトル・ユーゴー Victor-Marie Hugo マルタ・グリューネンヴァルト Martha Grunenwaldt アロイス・ヴェイ Alois Wey イルマリ・サルミネン Ilmari "Imppu" Salminen ミシェル・ネジャー Michel Nedjar フランソワ・ビュルラン Francois Burland ガストン・トゥシェール Gaston Teuscher イグナシオ・カルレス=トルラ Ignacio Carles-Tolra フィリップ・ザクサー Philippe Saxer 塔本シスコといった、 日・欧・米、18作家の約70点を展示します。 4月26日(日)午後3時〜 巖谷國士氏による記念講演があります。 →詳しい情報(満員になり受付は終了しました) |
朗読パフォーマンス・渡辺千尋銅版画遺作展のために 出演:鈴木創士 × 寮美千子 × 南野梓 画廊内は渡辺千尋に捧げた版画と言葉と音楽が溶け合い幻想的な空間となりました。満員御礼。 |
渡辺千尋銅版画遺作展 ビュランとメゾチント50余点出品 2015年4月1日(水)〜4月19日(日) 1PM〜7PM 月曜休 驚くべき想像力と、高度な技術により、エングレーヴィングの傑作を幾点も創り出した孤高の異才、渡辺千尋(わたなべちひろ 1944〜2009)。初期のシュルレアリスム的作品では、ビュランによる襞状、波状の彫線が延々と生長し、果てしない膨張と変容をくりひろげている。後年は暗部から光をえぐり出したような幻想的表現のメゾチントも手がけた。64歳で急逝。2013年練馬区立美術館、14年長崎県美術館で個展。関西初の本格的紹介となる本展は生涯作品を網羅し、貴重な遺作から約50点を出品。寮美千子、鈴木創士特別寄稿掲載パンフレット『螺旋階段』第99号刊行。 会期末まで無料送付します→ 第一回蓮如賞受賞作家 著述家としての渡辺千尋 渡辺千尋は、最初の著作『ざくろの空 頓珍漢人形伝』(1995年 河出書房新社刊)で、日本の精神文化の深淵を探るノンフィクション作品に贈与される<蓮如賞>を受賞した。昭和30〜40年代に長崎市で売られていた土産物「頓珍漢人形」の作者・久保田馨の評伝である。一つとして同じものがない手びねりの小さな素焼きのこの奇妙な人形は、人間存在の不条理性を「頓珍漢なるもの」ととらえたことに由来し、その根底には「原水爆を作ってしまった人間への怒り、悲しみ」があるという。渡辺千尋自身の創作人としての共感や、消え行く作品を後世に伝えることへの使命感に支えられた本書は、「愚直とも見える対象への傾倒ぶり」(五木寛之選評)によって、表現者の業が率直かつ情熱的に綴られ、一人の人間の生を描き出す果てに「きわめて危ない人間の精神の深淵」(梅原猛選評)を表している。渡辺千尋は、自身の銅版画と頓珍漢人形の間に造形的な親近性を認めていた。『ざくろの空』は、渡辺千尋にとって、久保田を通したある種の自画像という側面を持っている。 4月4日(土)午後4時〜 記念イベントとして朗読パフォーマンスを行ないます。出演:鈴木創士、寮美千子、南野梓 →詳しい情報 |
特別イベント/2015年3月14日午後3時〜(終了しました) ・いしいしんじのその場小説&トーク <絵のなかですべてが出会う> 『塔本シスコ 絵の手帖』刊行記念 詳しい情報 いしいしんじのイベント |
企画展示としての『ギャルリー宮脇の常設展』 2014年11月29日〜2015年3月15日1PM〜7PM 普段の個展やテーマ企画展の会期中には常設フロアでの展示となる当画廊の常設取り扱いアーティストの 作品を1作家1壁面程度のボリュームで紹介し、 個性と多様さを楽しんでいただけるような展示を行ないます。 今回は、西脇直毅(新人)、ジャン・フォートリエ、ディーン・ボーエン(新作入荷)、アンティエ・グメルス、玉本奈々、西村一成、そして塔本シスコ(一室特設展示)ら世代・国籍・画風を越えた作家たちを軸に据え、ギャルリー宮脇の特徴であるアンフォルメル、シュルレアリスム、アール・ブリュットの作品も出品。 新作・未発表作・当画廊初出作を多数含む総計120点で、「もっと常設作品を見たい!」という皆様の声に応え開催する『ギャルリー宮脇の常設展』という題名の特別企画展示です。 ★ ★ ★ 上記企画展『ギャルリー宮脇の常設展』の中に特設します。 特設展示『塔本シスコの部屋』 日本を代表する素朴画家・塔本シスコの油絵約30点を一室に集め、シスコワールドを体感する特設展示。塔本シスコは昨年末の雑誌 クウネル ku:nel No.71(2014.11.20発売号)に特集、また2月下旬、 平凡社コロナブックスより『塔本シスコ 絵の手帖』が刊行され、 ますます注目度が高まっています。
2月14日〜3月29日、愛知県/文化フォーラム春日井・ギャラリーにて展覧会 |
旅する版画家 ヨルク・シュマイサー追悼展 遺作から厳選した貴重な作品40点以上を展示 2014年10月25日(土)〜11月16日(日) 1PM〜7PM 10/27, 11/10休廊 ※11月1日 5:30PM〜メモリアルレセプション(敬子シュマイサー夫人が出席します) その生き方が銅版画のずばぬけた力量と結びついて、普遍的で独自なイメージを生みだす。 彼の作品は、幻想と写実がとけあい、追憶と想像が一体化した旅日記である」 (針生一郎、1987年、 渋谷パルコギャラリー個展案内より) パンフレット『螺旋階段』第98号を刊行しました。A4・4頁・図版12点・黒崎彰特別寄稿「日記と貝殻/ヨルク・シュマイサーの作品について」収載。ご希望の方に展覧会期終了まで無料送付。氏名, 郵便番号, ご住所明記のうえご請求下さい。パンフレットを見る ヨルク・シュマイサー画集 BILDER DER REISE, a man who likes to draw 作者が最期まで制作に関わり、繊細かつ迫力に満ちた数々の図版に彩られた美しい画集。深交を結んだ作家 や研究者たちによるエッセイ、自筆年譜など収載。豪マクミラン社刊 ハードカバー 25×25cm 175頁 オールカラー図版100点以上収載 英語 【直輸入限定販売】 ¥10,000(税込)<通販送料無料> ヨルク・シュマイサーの初期木版画『古事記シリーズ』から12点が足利市立美術館企画展 「スサノヲの到来〜いのち、いかり、いのり」(会期2014.10.18〜12.24)に出品。 足利市立美術館ホームページはコチラ |
※ 会期は好評のうちに終了しました。作品のお申し込みは引き続き受け付けております 黒崎彰 新作展 木版画連作『万葉 <近江><大和>』とペーパーワーク 2014年9月20日(土)〜10月12日(日) 1PM〜7PM 月曜休 ※9月20日夕刻5時〜作者を囲みレセプション
黒崎彰 新作木版画シリーズ
『万葉』 WWW ギャラリー ★ 題にポインタを重ねるとイメージが表示されます。 共通データ:イメージ55x40cm ed.75 黒崎彰木版画WWWオンラインカタログ1993-2004 2004年までの韓国手漉き楮紙を使用した木版画のほとんどを画像掲載 |
7月9日に京都東急ホテルにてドナルド・キーン氏による関連講演が行なわれました。→新聞記事を見る 井澤元一紹介ホームページを復刻しました。→コチラ |
★ 第3回個展 ★ The Third Solo Exhibition of Issei Nishimura at Galerie Miyawaki, Kyoto, Japan 西村一成 幻たちのブルース 幻たちが奏で、幻たちと歌う、ブルースとしての絵画 2014年6月28日(土)〜7月20日(日) 1PM〜7PM 会期中月曜休, ※7月7, 8, 9日連休致します。 7月5日の京都新聞美術欄(小吹隆文氏担当)に展評が大きく載りました→記事を見る 悲しくておかしい歌・・・心を打ち砕かれた、今日の歌だ。」 (ラングストン・ヒューズの詩、木島始訳) するセルフトートの突出した画家。目の中に映る目が無限に反射して作者の内奥にある別世界を表した ような幻視的イメージ。人間の生・性・悦・鬱と向き合う西村一成の絵画は、素早いが深く、 熱いけれど暗い。天性のアーティスティックなセンスで創造のチャンスを逃さず、 表現の本質をつかみ取る希有な才能。新作40余点発表。 ★ 西村一成 Paintings2013-2014 オンラインカタログを見る 池田満寿夫記念芸術賞佳作受賞ほか、青木繁記念大賞展、シェル美術賞(以上07年)、リキテックスビエンナーレ(08年)、トーキョーワンダー ウォール(09年、13年は受賞)、愛知アーツ・チャンレンジ(12年)、宮本三郎記念デッサン大賞展(13年)等々、数々のコンクールに 入選出品し注目を集めている。当画廊での個展は、「絵画=内面の表皮」(2011年)、「目の中の目」(2012年) |
ブルーノ・レティ The White Garden 庭をめぐる白のヴァリアント 2014年5月17日(土)〜6月8日(日) 1PM〜7PM 会期中月のみ休 ゆる要素(原生の自然から現代の人の営みまで)を巧みに表現している。 ブルーノ・レティの絵画の高度な抽象性は「現実」の究極の再現である。 本展は、日本、ギャルリー宮脇における三度目の来日個展。 白の微妙な調性に自然界を表す新たな連作30点を発表。 1941年イタリア生まれ。9歳でオーストラリアに移住。メルボルン大学、R.M.I.T.などで 芸術理論・美術を学ぶ。故郷イタリアのデビューはジョルジョ・デ・キリコの推挽を 得た。メルボルンを拠点に絵画、版画、アーティストブック、写真など幅広い表現 手法で活動。ハーシュホーン美術館(米ワシントンDC)など欧米の有名美術館に 作品収蔵。ヴィクトリア州立図書館特別研究員(メルボルン), ポロック= クラズナー財団助成授与(ニューヨーク), その他国際展受賞・招聘多数。 ←パンフレット『螺旋階段』第96号・5月上旬発行。A4・6頁・図版20点・作者テクスト収載。 ご希望の方に展覧会期終了まで無料送付。氏名, 郵便番号, ご住所明記のうえご請求下さい。 |
巖谷國士講演会「庭園とは何か シュルレアリスムの視点」 2014年5月24日(土)午後3時〜 企画展「ブルーノ・レティ新作展 "THE WHITE GARDEN" 庭をめぐる白のヴァリアント」関連講演 ★巖谷國士 at ギャルリー宮脇の紹介ページ★ シュルレアリスム研究の第一人者、巖谷國士(いわやくにお)氏による新著『幻想植物園 花と木の話』( PHP研究所刊)の出版記念も兼ねた講演&サイン会。シュルレアリスムの見地から、「庭園」とは何か、太古のオリエント、ヨーロッパ、アジアから京都まで、時空を超え、知の巨人が語り明かしました。 ★ 参加者には講演後のサイン会で、著者と直接ご歓談いただきました。 Mont Analogue 巖谷國士をめぐるサイト→★←ここをクリック |
☆春の企画展Vol.2 2014年4月5日(土)〜4月27日(日) 1PM〜7PM 会期中月のみ休 繊維造形と融合した独自のレリーフ状絵画やインスタレーション で異彩を放つ玉本奈々の新作発表。 人がなにかと向き合うとき、時は刻まれ、そこに世界が生まれる。 美術作品の創造も、そしてまた鑑賞も、「向き合う」という営み にほかならない。それは創る者にとっても、見る側にとっても、 各々に<生>を思念する祈りの時間となるだろう。 玉本奈々の抑えきれない創造へのエネルギーは、不滅の生命力を 見つめ、祝福するという、芸術の原初的意義を、今日に具現して いる。 1976年 富山県生まれ 1998年 成安造形芸術大学卒業(ファイバーアートコース) 2010年 京都造形芸術大学大学院芸術研究科修了 2004年「現代美術の展望〜VOCA展」(上野の森美術館、東京) 2007年「とやま現代作家シリーズ〜時の中で」(富山県立近代美術館) 2010年「ファンタスマゴリア〜異貌の現代美術展」(ギャルリー宮脇) 2011年「生への思念〜玉本奈々新作展」(ギャルリー宮脇) 2012年「真相―深層〜玉本奈々個展」(尼信博物館、尼崎) 2013年「平和の日記念事業・向き合う時間〜玉本奈々個展」 (枚方市民ギャラリー) |
会場:枚方市民ギャラリー 会期:2014年2月28日〜3月12日 X <枚方市平和の日記念事業企画展>として「玉本奈々-向き合う時間」が枚方市民ギャラリーにて開催。 「対話 1」「対話 2」トリプティック「樹」「華の跡」「土壌」などの大作絵画とインスタレーション 「増殖×集積」などが展覧。1000人を超える動員数で好評でした。(つづく当画廊での新作展とは10点のみ重複) X |
生起と消滅のあわいに・・・Neverland―識 椿大樹版木による木口木版画と水干絵具によるドローイング ☆春の企画展Vol.1 齋藤修 個展 宇宙へ・・・ 2014年3月8日(土)〜3月23日(日) 1PM〜7PM 会期中月のみ休 鉱物結晶と宇宙に心象的光景を表す木口 木版画で知られる齋藤修(1946〜 京都府 在住 日本版画協会会員 京都版画実行委員) が、連作「Neverland-識」全十点を ついに完成、本展で一堂に発表。 近年、新境地として取り組む干水絵具に よるドローイングにも独特の瞑想的な 絵画世界が展開されている。 |
ディーン・ボーエン新作展 2013年11月30日(土)〜12月22日(日) 1PM〜7PM 会期中月のみ休 「ナナフシと赤いトゥーカン」45x53cm 油彩 「小さなクーカバラ」13.5x15cm 油彩 「掌と小さな梟」45x53cm 油彩 愉快な動物たちや人間像、交通渋滞の都市風景などにアイロニーとユーモアを込めるディーン・ボーエン。夢の世界を紡ぐ異才画家として現地で絶大な人気を博してきた。1990年代に世界の有名版画コンクールで多数の入選受賞を果たし、2000年代に入っては100〜200号の大作油絵、大型ブロンズの委嘱設置などのスケールの大きな作品を制作し、活動の舞台は美術館やパブリックアートに移っている。2009年ウォーナンブール美術館、2010年ベナラ美術館、2012年マルーンダー美術館、セントラルゴールドフィールド美術館(以上すべてビクトリア州)と近年は美術館個展が相次いでいる。思わず笑ってしまうようなイメージに、無限への憧憬と日常への愛、自然の広大さ、生命の脆さといった壮大なテーマを見事に表現している。本展のための描き下ろし新作の油絵・版画・ドローイングを発表。 |
特別展『<遊ぶ>シュルレアリスムとは何か』 2013年10月26日(土)〜11月17日(日) 1PM〜7PM 会期中月のみ休(月祝の場合は翌日)
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予約制・定員50名・申し込み先着順・参加費1000円 ★巖谷國士ギャラリートーク&サイン会★ <遊ぶ>シュルレアリスムとは何か 2013年11月9日(土)午後3時〜5時 ★巖谷國士 at ギャルリー宮脇の紹介ページ★ |
ジェラール・サンドレイの『率直な創造』 2013年9月21日(土)〜10月13日(日) 1PM〜7PM 会期中月のみ休(月祝の場合は翌日) |
2013年5月18日(土)〜6月16日(日) 1PM〜7PM 会期中月のみ休 図版左より「五つのかたち」油絵65x53cm、「遥か」木版48x36cm、「かたちの入口」油絵65x50cm 2010年には福島県立美術館で集大成的個展「山中現・夢の領域」を開催。同館ほか喜多方市美術館、東京国立近代美術館、東京芸大資料館、福岡市美術館、パリ国立図書館、クリーヴランド美術館、大英博物館などに作品が収蔵されている。 本展は山中現の6年振りの京都での個展で木版画と油絵の近作・新作50点を一堂に発表する。 |
展覧会ちらし→ 表面を見る 裏面を見る 表面に記念画集の刊行情報を案内しています(通販可) シスコとみんなで花の宴 傑出した日本の素朴画家が描く生命讃歌 2013年3月15日(金)〜4月21日(日) 1PM〜7PM 会期中月のみ休 鑑賞者は、画家の人生のすべての時間が溶け合ったような不思議な絵の前で、塔本シスコの生きた長い時間と世界を体験することができるでしょう。塔本シスコが描き続けた「ほんとうの絵」。それは、いつまでも生き続ける画家の「生」そのものです。 本展では、塔本シスコが愛した花々を題材にした作品を多数展覧し、会場は花の宴さながらとなります。春暖の一日に是非お出かけ下さい。100号大作から小品まで油絵を中心に40点以上出品。 |
谷川晃一 × 塔本賢一 シスコの描くほんとうの絵 伊豆のアトリエで木々や草花、野鳥や動物に囲まれて創作活動を行っている画家の 谷川晃一氏は美術評論やユニークな絵本も発表し、幅広い層に知られています。 シスコの長男でやはり画家の塔本賢一氏とシスコの芸術について語り合って いただきました。 |
展覧会ちらしを見る
夢の実現するところ 2012年12月1日(土)〜2013年2月23日(土) 新年は1月15日・火曜日より開廊致します。1PM〜7PM 1〜2月は日月休 それは何者かの「夢の塊」のような場所である。 その完成から百年を記念し、本展ではフランス人作家を中心に現代ヨーロッパの夢想画家たちが、独学芸術の最も過激な実例であるシュヴァルの理想宮をオマージュする。参加作家たち自身が、シュヴァルの、“原” 芸術家としての正統な子孫である。 本展は、現地フランスの「理想宮」からも公認されたヨーロッパ圏外で最大唯一無二の特別企画。 クロヴィス・プレヴォー、マリオ・デル・クルトの写真に、22名の自由意志創作者たちが シュヴァルの「創造の自由」を賞賛し、オマージュを捧げる。本展のための描き下ろし 新作を含む約120点の作品を展覧。 Danielle Jacqui, Ruzena, Pierre Silvin, Edmond Engel, Kurt Haas, Francois Burland, Loren, Gene Mann, Ignacio Carles-Tolra, Gilles Manero, Claudine Asper, ATEK, Caroline Sury, Danielle Le Bricquir, Evelyne Postic, Daredo, Mario Del Curto and Clovis Prevost. |
いしいしんじのその場小説 郵便配達夫シュヴァルに捧げる 2012年11月に『その場小説』(幻冬舎)が単行本化された いしいしんじ氏が、ギャルリー宮脇で4回目の 「その場小説」を催しました。 ☆ ☆ ☆ 当日、いしいしんじ氏の寄稿も収載したシュヴァルの 理想宮に捧げる文集『夢の実現するところ』の 刊行日となり、いしいしいんじ氏による 朗読も行われました。 |
深い闇の奥底 フランソワ・ビュルラン展 Francois Burland 1958〜 Switzerland 2012年10月26日(金)〜11月18日(日) 1PM〜7PM 月休廊 欧米で著名なスイス在住のヴィジョナリーアーティスト、フランソワ・ビュルランの当画廊で3年振り2回目の個展。作者の創造の中でも、もっともエニグマティックなシリーズを展覧。深い闇とはいったい何なのか?その奥底は何処にあるのか? ビュルランの作品を目の前にしていると、闇に深く心と身体を溶かし込んだときのしずかな心地よさを思い出す。その安らかさは、恐怖の一歩さき、狂気の手前にある、一瞬の心地よさで、あまり深く立ち入ってはならないからこそ、惹かれる。 (特集パンフレット『螺旋階段』第93号掲載、朝吹真理子寄稿文より) |
対談『深い闇の奥底』鈴木創士(フランス文学者)× 朝吹真理子(小説家) 2012年11月4日(日) 午後3時〜 参加費¥1,000- (予約制・定員50名・先着順) |
目の中の目 メノナカノメ 西村一成個展 2012年9月28日(金)〜10月14日(日) 1PM〜7PM 月曜のみ休廊 メノナカノメノナカノメノナカノメノナカノ・・・・ 目の中で夢幻が無限に反射するイッセイニシムラの快画世界 1978年生まれの画家・西村一成(いっせい)の新作発表。 少年期から美術と音楽の才に長けた作者は2000年頃より独学でデッサンと油絵の創作に没頭。池田満寿夫記念芸術賞佳作、青木繁記念大賞展入選、シェル美術賞入選(以上07年)、リキテックスビエンナーレ入選(08年)、トーキョーワンダーウォール公募入選(09年)など現代絵画の新星として注目を集めてきた。日々刻々と見つめる 自己の切迫した生の深淵を天性のアーティスティックなセンスでキャンバスに投影させる希有なセルフトート・アーティスト。 ギャルリー宮脇で二回目の個展。 |
ジャクリーヌ・オイエ銅版画展 2012年6月15日(金)〜7月15日(日) 1PM〜7PM 月曜のみ休廊 スイス、ローザンヌの知られざる銅版画家ジャクリーヌ・オイエ(Jacqueline Oyex 1931〜2006)の逸品40点を本邦初紹介。 ジャクリーヌ・オイエは、裕福な家庭に育ちアカデミズムの修練を積んだ画家/版画家であった。しかし生涯にわたり特異なパーソナリティを示し、言葉少なく自己の感性の中に閉じこもった。そして銅版画制作が自己発露の重要の手段となった。精神の正常と異常の境界(そういう区分があるならば)をさまよいつつ、自己の内面世界を銅版画特有の表現で写すことに専心した。最初の衝動を失うまいと線描はいきなり版上に引かれた。過度に深い腐蝕の効果と不完全な腐蝕止めの作用によってイメージは際立ち、より美しくなる。銅版は精神を写す鏡。ジャクリーヌ・オイエの芸術における「美」はアイデンティティー欠如の表象である。それは「熟練した版画技術」と「生のままの芸術」が結びついた興味深い論点を孕んでいる。 ●記念レクチャー 6月17日(日) 3PM〜 『ジャクリーヌ・オイエの版画芸術』 オープニングスピーチ/ダニエル・アヴィオラ (前スイス総領事・立命館大学客員教授) レクチャー/セバスティアン・ディズラン (ローザンヌ州立美術館 研究員) 参加無料、要申し込み、定員50名、仏和逐次通訳付き 告知ちらしを見る ●特別講義 7月8日(日) 4PM〜『狂気?』 講師/鈴木創士 (フランス文学者・作家・音楽ユニットEP-4メンバー) 聴講料500円、要申し込み、定員50名 告知ちらしを見る ●特集パンフレット『螺旋階段』第92号 特別寄稿/ミシェル・テヴォー (美術史家・哲学者) A4判4頁モノクロ図版11点掲載 会期中無料送付 表紙を見る |
坂爪厚生版画展 新作&秀作選 2012年5月19日(土)〜6月3日(日) 1PM〜7PM 月曜のみ休廊 ※初日夕刻6時〜作者を囲んでレセプションあり 日本を代表する京都のメゾチント作家・坂爪厚生の 新作発表+旧作秀作を併せて30点以上出品。 ビロードのような黒の中に形象を白く浮かび上がらせる直刻凹版の技法メゾチントの代表的作家として70年代から活躍する坂爪厚生。その作品は常に現代社会に生きる人間の表面と内実との乖離を表すことを意図してきた。新作の網目状の人物像は、内実が置き去りにされ、表層に現出するデジタル化されたデータ情報網によって造られる仮想社会を暗喩している。 1941年群馬県生まれ。1974年の日動版画グランプリ展グランプリ受賞、ニューハンプシャー国際グラフィック展審査員賞受賞以来、国内美術館企画、国際コンクール出品多数。2010年より日本版画協会理事を務める。 新作特集ページ |
京都国際会館アネックスホール/ブースNo.4 2012年4月27日・28日・29日 X 各々に異種の生命の原初的形態を想わせるような造形表現を創る国内外新旧の3名の女性作家で構成。 玉本奈々の布のオブジェを用いたレリーフ状絵画、ジーン・マンの転写技法による蛇腹絵本、 そしてチェコ・アール・ブリュットの巨匠アンナ・ゼマーンコヴァーの作品を出品。 X |
ハンス・クルージー日本初個展 2012年2月18日(土)〜3月25日(日) 1PM〜7PM 月のみ休 Hans Krusi (1920〜1995) 20世紀後半のスイス最大のアール・ブリュット作家の本邦初紹介。路上花売りからスイス東部の名物画家に出世し、アール・ブリュットの著名作家になった異色の経歴。無垢者ゆえに完全なる自由を獲得した驚愕の創造性を展観。60点以上展示。個展・頒布の大変希少な機会でありファン、コレクター必見! 文化の影響をほとんど受けない無垢者の芸術、いわば子供の絵のような創作が、郷土文化を代表するイコンとして受容されている点でも、ハンス・クルージーはアール・ブリュットを超えた特異な存在である。8頁カラー記念パンフレットを会場にて無料配布。評伝と発見者インタビューなど収載。 ※ 会場にてドキュメンタリーフィルム随時上映。(ドイツ語) ← 初の貴重な日本語刊行物です。 |
いしいしんじの『その場小説』 『ハンス・クルージーの世界の傍で』 2月25日 午後3時開演(終演5時過ぎ) <要予約>定員あり/申込み先着順 参加費500円 ハンス・クルージーの絵と音の世界に小説家いしいしんじが遊ぶ! 当日は即興小説『花』が書き下ろされ、つづいてクルージーの録音した超レアなLP音源を聴きつつ、 飛び入りゲストの朝吹真理子との対談が行われました。 |
Contemplating Life, Nana Tamamoto Works 2010/2011 玉本奈々新作展《生への思念》 X 2011年11月19日(土)〜12月11日(日) 1PM〜7PM 月のみ休 X 神秘的な光沢と深度を醸し出すレリーフ状の絵画は、布や羊毛、ガーゼ、びっしりと縫い込まれたミシン糸などの繊維素材を併せて用いたアッサンブラージュ。毒々しい色彩と細胞増殖を思わせる触覚的造形に「生」を見つめる作家の思念が直情的に表されている。 一年前にギャルリー宮脇で開催した《異貌の現代美術展〜ファンタスマゴリア》にも参加した気鋭にして異色の作家の京都初個展。 X 1976年生まれ。VOCA展「現代美術の展望」(上野の森美術館/2004)、富山現代作家シリーズ「時の中で」(富山県立近代美術館/2007)出品、また「玉本奈々の世界展」を国の有形文化財富山豪農の館(2004)や世界遺産五箇山相倉合掌造り(2007)で開催しインスタレーション作品なども発表している。 X 「風体」(2011年制作)ミクストメディア 91×73cm → 2大特別寄稿/小吹隆文「自分に忠実に生きる人」、エドワード・M・ゴメズ「玉本奈々〜命の力をとらえる」 |
「生を思念するアート」坂上義太郎 × 小吹隆文 X 坂上義太郎/1946年生まれ、1987年伊丹市立美術館創設学芸員、2006年同館館長、現在神戸市灘区のBBプラザ美術館顧問。 小吹隆文/1964年生まれ、美術ライター、情報誌のアート担当を経て2005年よりフリーランス、新聞、雑誌、ウェブに執筆。 関西アートシーンに精通し、玉本奈々の創作にも長らく注目してきたお二人による自由対談です。 11月19日 午後4時半開演 参加費500円<要予約>定員50名/申し込み先着順 お申し込みはギャルリー宮脇まで、氏名/電話番号/参加人数をお知らせ下さい。 TEL 075-231-2321 FAX-2322 尚、当日午後6時からはささやかなレセプションパーティを催します。 |
☆ 小説家いしいしんじLmaga.jp今秋の展覧会ベスト予測 選定企画! Gene Mann ジーン・マン新作展 夜明けに吹く風 X 2011年10月15日(土)〜11月6日(日) 1PM〜7PM 月のみ休 ※ 但し10月15日と28日は6PM迄(予約制イベント開催) ※ 初日の前夜10月14日夕刻6時〜作者来日レセプション X 彼女の創造的霊感はいつも薄明の刻にやってくる。無作為なリズムを打ちながら素手でキャンバスを塗り込める。衝動的で感情的で意表を突く表現性。線は猛烈に波打ち絵肌はレリーフ状に起伏する。やがてそこに魔法のように、ザワザワと蠢く群像が立ち現れる。LP盤ペインティングや蛇腹ブック絵本など様々な形態の作品も出品。日本/京都に於ける3年振り4度目の新作展。 ↑ 30x30cmの小タブロー45点による壁面展示が出現予定(立っているのは作者) X アート・バーゼルにも出品し、セルフトート・アーティスト=アウトサイダー・アートの流れから 現代絵画の超新星として注目を集めた。 既存のホームページへ X NEW!<2011特集ページ開設> X |
← いしいしんじ× 朝吹真理子 → 「朝の息吹をかわしあう」 気鋭の小説家いしいしんじと今春の芥川賞受賞作家・朝吹 真理子が聴衆をジーン・マンの作品世界へと誘います。 参加費1,000円<要予約>定員50名/申し込み先着順 10月28日 午後7時開演/小説創作ライブ いしいしんじのその場小説 「ジーン・マンに捧げる」 いしいしんじがその場の空気や人々と呼応しながら即興的 に言葉を書き下ろし読み上げてゆく小説創作のライブ。 参加費500円<要予約>定員50名/申し込み先着順 ※ 本展のパンフレット『螺旋階段』第89号にいしいしんじ氏から寄せられた特別寄稿の全文を<こちら>でお読みいただけます。 |
当画廊監修企画 10月8日〜23日 at 游文舎ギャラリー, 新潟県柏崎市 X ヨーロッパを代表するヴィジョナリー・アーティストの本邦初公開作品ばかりで構成。小規模ながら3×2m長の大作を中心に構成。別室にて「庭(Jardin)」シリーズ数点も併設致しました。 X <案内チラシを見る> |
Ignacio Carles-Tolra 画業50周年/日本初個展 00 2011年9月10日(土)〜10月2日(日) 1PM〜7PM 月のみ休 子供のような心を持ち続け、自由な線と色彩で天真爛漫な絵を描くスペインの老画家(1928年生まれ)。しかしその絵の内容は毒とユーモアに満ちている。アール・ブリュットでもなければ知的で洗練された現代美術でもない著名アウトサイダー・アーティスト/ヌーヴ・アンヴァンシオンの代表的作家。40点以上展示。 ※ 6頁カラーパンフレット『螺旋階段』第88号を刊行致しました。 →表紙画像 解説「イグナシオ・カルレス=トルラとアール・ブリュットのアネックス・コレクション」掲載。 |
絵画=内面の表皮 西村一成個展 Issei Nishimura X 2011年6月23日(木)〜7月10日(日) 1PM〜7PM 月のみ休 ススムトコロニエガアッテ サガルトコロニモエガアッテ ドコヘニゲテモエニオワレ ボクハタブンエニクイツブサレルダロウ イタルトコロニエガアッテ ドコヘニゲテモツイテクル (西村一成 2011年5月6日の詩) 1978年生まれの画家・西村一成(いっせい)の画廊初個展で約40点展覧。 少年期から美術と音楽の才に長けた作者は2000年頃よりで独学でデッサン と油絵の創作に没頭。池田満寿夫記念芸術賞佳作、青木繁記念大賞展入選、 シェル美術賞入選(以上07年)、リキテックスビエンナーレ入選(08年)、 トーキョーワンダーウォール公募入選(09年)など現代絵画の新星として 注目を集めてきた。自己が日々刻々と見つめる自己の切迫した生の深淵を、 天性のアーティスティックなセンスでキャンバスに投影させる希有なセルフ トート・アーティスト。 ↑ 無題(2010年11月4日制作)110x61cm 厚紙, 綿布, アクリル, パステル, オイル |
Blue Mud Bay ヨルク・シュマイサー新作展 2011年5月20日(金)〜6月12日(日) 1PM〜7PM 月のみ休 卓越した素描力と製版技術で世界的に知られる銅版画家ヨルク・シュマイサー(1942-ドイツ、現在オーストラリア在住)。プリンストン大学特別派遣研究員をはじめ、エルサレム、ベニス、中国杭州などの招待芸術家制度、中東、チベット奥地のラダック、アンコール遺跡、南極の学術プログラムなどに参加し、地球規模の旅行に取材した創作を展開してきた。昨年、オーストラリアのアボリジニと非アボリジニの精鋭芸術家たちが集い創作するプロジェクトに参加するため、豪北部、東アーネムランドのイルカラの地を訪れた。そこは豊かな自然と四万年に遡るアボリジニの文化的風土が息づく場所である。本展は主にその旅からの新作を発表。風景や物の緻細な写生と夢幻的な形象がコラージュのように融合する作品は、天地悠久の大自然の森羅万象を写すと同時に、作者自身の内なる心の旅の道程を表象している。約20点発表。既存の展示室へ ● 作家来日/初日夕刻6時よりレセプション “Yilpara Shore” 銅版画+水彩/鉛筆 85.5x59cm 2011年 → ヨルク・シュマイサーの木版画 『古事記』と『日本の伝説』より 40年以上も前、日本の芸術とその精神性に深い関心を寄せ、京都市立芸術大学に留学したヨルク・シュマイサー。英訳版の「古事記」を読みながら銅版の上に本文の覚え書きや下絵を描く一方で、博物館でみた日本の考古発掘物をどんどんスケッチしていった。それは、「古事記」の成立以前また成立当時の日本人の造形世界を少しでも知るためであった。これらの要素をできるだけ取り入れるようにしたというシュマイサーの初期木版画を一堂に展観する貴重な機会。約20点出品予定。 第一回国際木版画会議参加(6月7日〜12日、京都/淡路) ←「オロチと対決するスサノオ」木版画 ed.50 33x24cm 1970年 ※ 作家の池澤夏樹氏による特別寄稿を掲載した記念パンフレット『螺旋階段』第87号を刊行致しました。 |
当画廊協力企画 ジョアン・ミロ版画展 4月23日〜6月12日 at 相生森林美術館, 徳島県那賀郡 X 太陽、または星と女と鳥・・・ミロが歌う生命の讃歌。三部構成の展示のうちの一つ、 ミロ自身の詩とリトグラフによる版画集『黄金の羽を持つトカゲ』の展覧に協力しました。 X <案内チラシを見る> |
2011年4月9日(土)〜4月24日(日) 1PM〜7PM 月のみ休 黒崎彰(1937年〜京都市在住)は1960年代後半、現代作品に浮世絵版画の伝統を蘇らせ革新的な表現を拓いた。以後40年にわたり版画界を牽引し、今なお新しい表現に挑み続けている。このたび、自身の出自に縁があり、また広重、深水の系譜にあって木版画の重要な主題であるシリーズ「近江八景」を完成。木版画史に二十一世紀の新たな轍が刻まれる。 作者のことば:近江の出自である両親の関係で、私は小学生と高校生の時期、都合5年を琵琶湖のそばで暮らしました。ほかをほとんど神戸、京都で過ごしたものの、出自や族縁を考えると近江は私の心のふるさとでもあります。名作も多いこの有名な画題に挑戦することを長年夢みてきましたが、決心がつかず時が流れました。崖の上から飛び込む気分で制作をはじめたものです。 ←近江八景の内「三井晩鐘」 ● 初日夕刻PM5時より作者を囲んでレセプションあり ◆記念講演◆黒崎彰・近江八景を語る 満員御礼/終了いたしました 日時:2011年4月17日(日)午後2時開演(1時間半ほど) 会場:ギャルリー宮脇 3F展示室 料金:無料/要予約(定員50名・申し込み先着順) ※ 黒崎彰自身による特別寄稿を掲載したパンフレット『螺旋階段』第86号を刊行致しました。 |
日本を代表する素朴画家 塔本シスコ七回忌展 2011年2月18日(金)〜3月20日(日) 1PM〜7PM 月のみ休 塔本シスコは1913年熊本生まれ。貧しい思春期の農業労働、二十歳で結婚、三十歳で子供たちを授かり育て、四十代後半で夫を亡くし自らも体調を崩し、人生もようやく一段落した五十歳頃になって長く封印していた絵を描く喜びを取り戻した。それから2005年に亡くなるまでの四十年余り創作三昧の後半生を送った。日本では希少な質と量を伴った素朴絵画として評価の高い作品は世田谷美術館に収蔵。没後も「快走老人録」(06年近江八幡NO-MA)「ピクニックあるいは回遊」(08年熊本市現美)「マイ・アートフル・ライフ」(08-09年川口市立アートG/京都造形芸大Gオーブ)「三人のグランドマ展」(09年諏訪ハーモ美)などに出品し、今ますます注目が高まっている。油絵を中心に約50点展覧。 ◆記念イベント◆ 満員御礼/終了いたしました いしいしんじのその場小説・塔本シスコに捧げる 日時:2011年3月6日(日)午後3時開演 会場:ギャルリー宮脇 3F展示室 料金:500円/要予約(定員50名・先着順) 申し込み:ギャルリー宮脇まで info@galerie-miyawaki.com TEL 075-231-2321 FAX-2322 〒604-0915 京都市中京区寺町通二条上ル 「その場小説」とは・・・小説家いしいしんじがマイクを左手、鉛筆を右手に原稿用紙に向かい、その場の空気や人々と呼応しながら即興的に言葉を書き下ろし読み上げてゆくという、前代未聞の小説創作のライブ。 ※ いしいしんじ氏による特別寄稿『「ほんとうの時間」を生きる 』を掲載したパンフレット『螺旋階段』第85号を刊行致しました。 |
特集ページ 2010年11月19日(金)〜12月19日(日) 1PM〜7PM 月曜のみ休廊 <初日夕刻6pm〜ルジェナ以外の4作家を迎えてレセプションあり> アンティエ・グメルス 濱口直巳 山際マリ ルジェナ 玉本奈々 創造行為によって自己の内面世界を流露させる5名の女性アーティストたち。 果たして彼女たちの<魔幻灯劇>が私たちの眼前に映し出すものは何か…。 シュルレアリスム、アール・ブリュットを得意とするギャルリー宮脇が、 アートのマージナルな領域に「自由をもとめる目」を探索する 新機軸の現代美術展。全40点以上出品。 ファンタスマゴリア ★ シリーズ化を予定している本展の第一回開催を記念し、 特集パンフレット『螺旋階段』第84号を刊行致しました。 フランス文学者でシュルレアリスム研究の第一人者・巖谷國士氏による 特別寄稿「アール・ブリュットをひらく ファンタスマゴリアのために」収載。 各作家作品図版4点とプロフィールを付した、A4判オールカラー6頁の特別版です。 ファンタスマゴリア特集ホームページで展覧会趣旨および出品作家を紹介しています。 |
刻線の魔術/色彩の交響 エクトール・ソニエ銅版画展 2010年10月23日(土)〜11月7日(日) 1PM〜7PM 月曜休 鏡と音楽が、メタモルフォーゼの中で一つになる。 メタモルフォーゼの数だけ創意があり無数の変奏曲がある。 こうしてエクトール・ソニエの作品は構成され、展開し、 その一点一点が楽譜のように読まれるのだ。 ロベール・マルトー(詩人) パリの伝説的版画工房 S.W.ヘイターのアトリエ17を継ぐ 世界最高峰のビュラン作家による一版多色刷り銅版画展。 約50点展示。 |
北川 健次 新作展 2010年9月23日(木祝)〜10月17日(日) 1PM〜7PM 月曜休廊 ★ ユートピアの物語が紡ぎ出されるためには、 欠落と匿名性が必要だ。 四方田犬彦「北川健次のために」より コラージュ、オブジェ、写真により異色美術家の多面性を展観。 その作品群の不可思議な魔力によって、 ギャルリー宮脇の空間が<幻影の住処>へと変容する。 |
ディーン・ボーエンの愉快な鳥たち 2010年6月25日(金)〜7月18日(日) 1PM〜7PM 月曜のみ休廊 左:「てんとう虫と千鳥」45x53cm 油彩 2010 右:「休息するオウム」48x68cm 石版 2008 ユーモアあふれる想像力で夢の世界を紡ぐ画家ディーン・ボーエン。愉快な動物たちや交通渋滞の都市風景など、ボーエンの描く作品には一貫して「いのちのある場所」というテーマが流れている。本展はボーエンの特徴的な主題である「鳥」の作品を集め、油絵、版画、水彩、モノタイプ合計40点以上とアニメーションの上映による展覧会。小さな翼をたずさえ丸々と太った鳥たちが、空に、闇に、ぽっかりとたたずむ不思議で面白いその姿は、まるでどこかの惑星か、宇宙全体のようなカタチだ・・・ ←←←大型画集『Argy-Bargy』 絵画、版画、彫刻など200点収載 活動20年を総括 する本格的画集 32×31cm 230頁 ハードカバー 豪マクミラン社刊 英語版 ¥13,000- (2014年秋現在) 当画廊で販売しております。送料無料(郵便払込にて後払い) |
"For the Sake of a Single Verse..." from The Notebooks of Malte Laurids Brigge リルケ『マルテの手記』出版百周年記念企画 ベン・シャーン版画展 2010年5月21日(金)〜6月13日(日) 1PM〜7PM 月曜のみ休廊 20世紀アメリカを代表する画家の一人、ベン・シャーン(Ben Shahn 1898年リトアニア生まれ〜1969年アメリカ没). 社会派リアリズムの画家として活躍し、人種的・思想的偏見によって不当に処刑されたサッコとヴァンゼッティのシーリズや、第五福竜丸の水爆実験被爆をテーマにしたシリーズなどで知られる. ベン・シャーンはこうした主題を社会的な理論であらわすのではなく、画家の内なる眼でとらえた主観的リアリズムによって描写した. 見えている事物を写すのではなく、「視る」ことによって対象を自己の内部に同化するような「まなざし」を探求したのだ。それはシャーンが若い頃に出会った一冊の小説、リルケの『マルテの手記』への深い共感によって生涯持ち続けた芸術観であった。七十歳でその生涯を閉じる前年、一生かかって集めた生の意味を24点の石版画に映し込めたのが本展で全作展示する名作版画集『マルテの手記<一行の詩のためには…>』(1968年作)である. 特集パンフレット『螺旋階段』第83号発行.(上画像:表紙 4頁 24モノクロ図版及び解説と引用詩全文掲載) |